「『検診に行こうよ』って中国語で何て言うんかな」。来年の8、9月、国際NGOに招かれ、中国で子宮頸けいがん検診の重要性を訴える。

 大阪府豊中市生まれ。小さい頃から歌が好きで、歌手になった。結婚し、長女も生まれて幸せだった30歳の時、検診で子宮頸がんが見つかり、子宮全摘手術を受けた。しかし、それからがしんどかった。再発の不安、体の不調、離婚にうつ病も重なった。

 そんなどん底で1本の映画を見た。裕福な女性が難民キャンプで支援に目覚めるという内容。「せっかく助かった命、苦しむ人たちのために役立てな」。目の前が開けた。難民や児童養護施設の子供を支援するコンサートを開き、自伝を出して印税を東日本大震災の遺児らに寄付した。若いママたちの子宮頸がん検診受診を促す団体も作った。

 2年前に自伝が中国語に翻訳された。縁を感じ「中国でも啓発したい」とあちこちに働きかけた。北京や上海などの大学を中心に回る予定だ。

 中国では毎年約3万人が子宮頸がんで亡くなる。「命と体は自分で守る。そのためには知識と検診が大事」。そんなメッセージを歌とともに伝える。(医療部 竹井陽平)

(2015年12月24日 読売新聞)


引用元:
子宮頸がんの啓発を行う女性歌手 (ヨミドクター)