胆振東部消防組合は2016年4月から、妊婦事前登録制度「ママ・サポート119」の運用を計画している。妊娠中の女性の不安解消を目的とした制度で、分娩予定日やかかりつけの医療機関、住所などの情報を事前登録により、緊急時の救急隊の早期到着、医療機関と連携したサポート体制につなげていく。組合管内の厚真、安平、むかわの各自治体とも連携した取り組みとなる。
管内3町に産婦人科はないため、妊娠した女性は近隣の苫小牧市、千歳市などへ通院しなければならず、妊娠中や出産に向けた不安は大きい。こうした不安解消を目的に制度を開始する意向。オホーツク管内の美幌津別広域事務組合の美幌、津別両消防署グループや斜里地区消防組合、釧路東部消防組合厚岸消防署などで同様の体制が整えられているという。
胆振東部消防組合の制度対象者は、登録を希望する3町に居住または3町で里帰り出産をする妊娠中の女性。各町の役場担当部・署で、母子手帳配布時など制度について説明を受け、登録を希望する場合は「妊婦事前登録者情報届出書」を提出する。各町の担当窓口から届出書受理の連絡を受けた後、消防の各支署・出張所から登録番号などの入った「ママ・サポート登録カード」を交付。担当医師に登録の旨を伝えてもらう。
利用は、陣痛や破水、腹部の痛みや出血、腹部に強い張りを感じるといった緊急時で、医師や助産師が緊急搬送が必要と認めた場合や家族不在、タクシーの利用が困難な深夜時間帯など。救急車を要請時にカードに記載の番号と氏名を伝えることで、登録内容に従ってスムーズに救急車は出産予定病院への搬送が可能となる。
18日には各町の担当を交えた説明会を開催。同組合消防本部の藤原一消防長は「安心して出産、子育てできるまちづくりに消防としても何か協力することができないか―と検討を進めてきた。まち、国の宝である子どもの出産の不安を、一つでも解消できるように取り組んでいきたい」とあいさつしていた。
引用元:
妊婦事前登録制度、来年度から運用へ 救急搬送スムーズに―胆振東部消防組合(苫小牧民報)