病気の兆候ともいえるのが”咳”。この時期“コンコン”と咳をしている人を見ると、いつ自分が風邪を引いてしまわないかと心配になってきますよね。ましてはお子さんをおもちのママは自分のみならず、子どもの風邪の兆候にとても敏感になっているのではないでしょうか。

咳は発熱と並んで子どもの代表的な病気の症状ですが、単なる風邪と思って軽く見ていると病状が悪化してしまう恐れがある注意すべき症状なのです。

そこで今回は、子どもの咳に隠された病気と対処法についてご紹介します。



■子どもの咳を観察するポイント2つ

子どもが苦しそうにしているのを見るのはこちらも辛いもの。親として適切な判断するために、まずは2つの視点から咳を観察しましょう。

(1)咳の“音”

・「コン、コン」という軽い調子の渇いた咳・・・乾性咳嗽(かんせいがいそう)

・「ゴホン、ゴホン」という痰がからんだ湿った感じの咳・・・湿性咳嗽(しっせいがいそう)

・「ケン、ケン」と犬が吠えるように聞こえる咳・・・犬吠様咳嗽(けんばいようがいそう)

3番目の犬吠様咳嗽の場合は、呼吸困難につながる重大な病気の場合があるので特に注意が必要です。

(2)咳が続く”期間”

・3週間未満で落ち着く咳(急性の咳)

・3〜8週間続く咳(遷延性の咳)

・8週間以上続く長引く咳(慢性の咳)

咳が続く期間が短ければ、多くの場合は急性の呼吸器感染症、つまり風邪と言えますが、長く続く場合は“気管支喘息(きかんしぜんそく)”の可能性がありますので、注意が必要です。



■「気管支喘息」を悪化させる理由7つ

喘息は、空気の通り道である気管支が狭くなって空気が通りにくくなる状態(ぜんそく発作)が繰り返し起こる慢性の病気。

いわゆる「ゼーゼーヒューヒュー」という喘鳴(ぜいめい)や発作性の呼吸困難、息苦しさなどが典型的な症状です。

子どもの喘息の90%はアレルギー体質によるもので、特にダニアレルギーに原因があるそうです。秋には、夏に増えたダニの死骸が舞って、そのダニを吸入することによって喘息が悪化するとも言われています。

他にもいくつか理由があり、かめさきこどもアレルギークリニックの亀崎先生によれば、以下の7つがその主な原因とされています。

(1)アレルゲン(アレルギー反応を起こす物質)

ハウスダスト、ダニ、カビ、ペットの毛や上皮など、環境アレルゲンとよばれるものを吸い込むことで気道にアレルギー炎症が起こる。

(2)感染症

風邪によるウイルス感染によって気道に炎症を起こり、喘息発作につながることがある。

(3)運動

運動することで乾燥した冷気が気道に入り発症する(運動誘発喘息)。

(4)気象条件(温度、湿度、気圧の変化)

過敏な気道は、空気の微妙な変化でも刺激になります。春や秋のような季節の変わり目では、“朝夕の気温差が大きく毎日の気温や湿度の変化が激しい”、“台風(低気圧)がやってくる”、などが発作が起こりやすい環境です。

(5)大気汚染

排気ガスや、タバコや花火の煙などといった、汚い空気は気道の粘膜を直接刺激してしまうので注意が必要です。

(6)睡眠不足、疲労、心因、ストレス

思春期になると、心因やストレスで発作を起こしやすくなることも。その他、不規則な生活をしていたり、睡眠がとれないときや疲れてしまう旅行の間は要注意。

(7)笑いすぎ、食べすぎ

大笑いした時の呼吸運動、食べ過ぎたり、きついスカートを履くなど横隔膜を圧迫することが原因になることも。



■薬に頼らず、まずは環境づくりで予防を!

先に述べたように、子どもの喘息の90%はダニアレルギーによるものです。掃除の仕方を見直して、清潔な住環境を心がけることが大切です。

・室内の湿度は50%前後に保つ

・掃除機は1日1回はかける。掃除のときは窓を開け、換気をする

・布団は週に1〜2回は干して掃除機をかける

「掃除ばかりもしていられない!」 という忙しいママには、床の素材はじゅうたんや畳を避ける、毛の長い動物を飼わない、ぬいぐるみやクッションを置かないなど、最初から掃除の手間を省く工夫をしておくことも効果的です。



いかがでしたか?

咳のようなよくある症状にも、怖い病気が隠れていることがあります。お子さんの様子を注意深く観察しつつ、これから年末の大掃除をしようと計画されている方は普段なかなか掃除ができない場所を念入りに掃除をしておきましょう。



引用元:
実はソレ風邪じゃないかも…!? 「咳」で病気を見分けるポイント2つ(It Mama)