目を見て伝える
では、男の子のどんなところが母親を悩ませるのか。
同書の著者で教育カウンセラーの諸富祥彦・明治大教授は「行動半径が大きく、スピードが速く、好奇心が旺盛でコントロールがきかない。お母さんがついていくのが大変で『疲れた』という相談が多い」と話す。
母親が困ることをあえてするのも、よくある行動。諸富さんは「男の子にとっては、好きな女の子にいたずらするのに近い感覚」と説明する。
一方で、プライドが高く、心が折れやすいので、女の子より不登校になりやすく、立ち直りが遅い。「男の子は『1か10か』と二者択一の考え方になりがちだ」という。
「懲りずに同じ失敗を繰り返す」のも母親があきれるポイント。「親が尻ぬぐいをせず、自分で責任を取らせて。これではまずいと本人が気づくまで我慢してください」と諸富さんは促す。
「自戒を込めて、部屋の片付けも母親がやってしまうと、いつまでたっても自分でできなくなります」と苦笑するのは、小笠原恵(おがさはらけい)・東京学芸大教授。中学3年の息子がいる。
小笠原さんは臨床心理士で、専門は自閉症など発達障害の研究。11月に「お母さんの男の子にひびく伝え方」(あさ出版)を出した。ポイントは、複数のことを同時に指示しないことや、目を見てしっかり話すこと。障害児への対応で大切とされることが、男の子にも通じるという。
引用元:
悩む母親に「男の子」本