30歳から49歳までの女性の不妊症の頻度は推定する方法によって変わってくるようだ。
深刻度が測りづらい
スペイン、アンダルシア保健省の研究グループが、生殖分野の国際誌ヒューマン・リプロダクション誌2015年11月号で報告したもの。
研究グループは、不妊症は広く問題となってはいるものの、障害でも慢性病でもないため、その深刻度を測ることは容易ではないと指摘している。
そうはいってもカップルにとって妊娠までに要する期間は問題となってくる。
8つの推定方法
研究グループは、30歳から49歳までのスペイン南部のウエルバに住む女性443人を対象に調査している。
2011年に自己申告によって情報収集。不妊症有病率の推定方法は、医者の診断、自己診断、不妊歴1年のほか、原因不明の一次的不妊症、2人目から子どもができなかった二次的不妊症、妊娠までにかかった期間(6、12、24カ月)に基づいた妊娠しにくい低受胎の8つの視点から確認している。
不妊の頻度はさまざま
回答率は61.05%だった。医者の診断による不妊症は1.26%、自己診断による不妊症は8.22%、1年で妊娠しなかった人(不妊歴1年)は17.58%と大きくばらついた。
生物学上の子どもができなかったケース(一次的不妊症)は6.12%、2人目の生物学上の子どもができなかったケース(二次的不妊症)は11.33%。6、12、24カ月以内に妊娠できなかったケースはそれぞれ19.98、11.21、4.36%。
研究グループは、スペイン全土の不妊率の頻度は、3.7%から90.4%までとさまざまな見方ができると説明している。
このように不妊症と一口に言っても、さまざまな考え方があると分かる。自己診断ばかりではなく、医療機関で相談するのは大切な視点なのだろう。
文献情報
Cabrera-León A et al. Calibrated prevalence of infertility in 30- to 49-year-old women according to different approaches: a cross-sectional population-based study. Hum Reprod. 2015;30:2677-85.
引用元:
30〜40代女性の不妊、頻度とは?(Medエッジ)