「マタニティーブルー」 この言葉を聞いたことがある人は多いだろう。かわいい赤ちゃんが産まれて嬉しいのに、悲しみや不安、イライラなど、ネガティブな気持ちになったり不眠になったりすることを指す。

 このマタニティーブルー、出産した女性が陥るものというイメージが強いが、実は、パパにも同じような症状が出ることがあるようだ。



新米パパの10人に1人がマタニティーブルーを経験


 筆者の周りで「夫がマタニティーブルーになった」という経験がある人は、2児の父である自分の夫も含めて聞いたことはない。

 筆者自身は、マタニティーブルーは第1子の時も第2子の時も経験している。泣きやまないわが子を抱きながら、自分の目から涙がとめどなくあふれたこともあったし、実家に滞在しているのに、誰も頼る人がいないと思って、突然、涙が出たり・・・。そして、マタニティーブルーは母親だけが経験するものだと思っていた。

 しかし、そうでもないようだ。オーストラリア国立大学の研究チームがまとめた調査によると、パパの10人に1人がマタニティーブルーに苦しんでいるという(※1)。



パパのマタニティーブルーってどんな症状?


 お母さんのマタニティーブルーは、前述の通り、突然悲しくなる、涙が出る、イライラする、眠れなくなるといったのが主な症状だ(※2)。

 研究チームによると、パパの場合は、「赤ちゃんは大丈夫だろうか」と過敏に心配になり、緊張のあまり、心拍が速くなったり、大量の汗をかいたり、食欲不振、睡眠不足に陥るといった症状が出るという。誰でも、初めての赤ちゃんは緊張するものだが、これが一時的なものではなく、慢性的に続くとやっかいな問題となる。



なぜ、パパまでマタニティーブルーになるの?


 お母さんのマタニティーブルーは、 出産や育児による疲れ、心理的なプレッシャーなどが要因とも言われているが、出産後の急激なホルモンの変化も大きな原因だ。(※2)。

 しかし、パパは出産したわけでも、ホルモンバランスに急激な変化があったわけでもない。なぜ、マタニティーブルーになるのだろうか。

 その原因を特定することは難しいようだ。妻がマタニティーブルーに陥って夫も、というケースが多いようだが、家族が増え「責任」と負うという人生の役割に変化があったり、睡眠不足が原因の場合もある(※3)。



もし、あなたの夫がマタニティーブルーになったら


 マタニティーブルーになるパパは、そもそも「赤ちゃんが心配なあまり・・・」という人なので、とても育児に真面目なはずだ。パパがマタニティーブルーになったら、もしくは、ならないために、いつも感謝の気持ちを持つこと、夫婦の時間を作ること、たくさん寝かせてあげることなどが大切だという(※4)。

 「たくさん寝かせてあげる」に関しては、わが家では第2子の夜泣きがとても激しく、夫の睡眠がきちんと確保できない状況だったので、夫だけ別の部屋で寝てもらうことにした。深夜の育児は私1人だ。しかし、夫にしっかり寝てもらったことが、夫のマタニティーブルーを回避できたのかもしれない。

 パパのマタニティーブルーは、まだまだ認知度が低い。「僕は大丈夫」というお父さんが多いかもしれないが、なんだか様子がおかしいなと思ったら、ちゅうちょせず専門医を受診していただきたい。マタニティーブルーは、一般的には周りの精神的ケアで解決するものだが、長引くと「うつ病」に移行する場合がある。

 専門医のカウンセリングや投薬治療が必要となる場合もあるが、(※1,5)早期に気づいて専門医にかかることが症状を早く治める。


引用元:
出産してないのに!? 「10人に1人のパパがマタニティーブルーになる」のナゼ(CIRCL)