卵子に自身の卵巣組織から取った細胞のミトコンドリアを注入する「ミトコンドリア自家移植法」について、日本産科婦人科学会は12日、国内で初めてとなる臨床研究の実施を容認したと発表した。この方法は「卵子若返り法」などと呼ばれ、妊娠率が改善するといわれているが、有効性を疑問視する声も多く、同学会の苛原(いらはら)稔倫理委員長は「実施後に出産に結びついた件数を報告してもらい、安全性や有効性を検証する必要がある」としている。

 「卵子若返り法」は、腹腔鏡手術で女性の卵巣組織の一部を採取し、その中から卵子のもととなる細胞のミトコンドリアを凍結保存。その後、精子と共にミトコンドリアを卵子に注入する体外受精を行うもの。カナダやトルコなどでこれまでに200件ほど実施され、20件超の出産が確認されているという。

 苛原委員長によると、この方法で受精率や妊娠率が高まるとは実証されていないが、自身の細胞を使うため国の倫理指針などには違反しないという。今年5月、国内のクリニックから申請があり、学会が臨床研究として実施を認めた。


引用元:
妊娠率が改善?「卵子若返り法」実施にゴーサイン 学会が臨床研究容認、有効性疑問視も(産経ニュース)