保育園に入園してからもうかなりの期間が経っているのに、わが子が園での生活に馴染めていない様子だったらとても不安になりますよね。

いまだに登園時に泣きじゃくり、ママの足元にしがみついてはママや先生を困らせたり、保育園のノートに「まだお友達の輪に入っていけない様子でした」など先生からの一言が書いてあったり……。

そこで、今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が、保育園に馴染めない子の解決方法についてお話します。



■馴染めているかどうかはどこで見分ける?

ママにとっては、お友達と仲良く遊び、笑顔ではしゃぎまわり、家に帰れば「○○先生がこう言った、ああ言った」「○○ちゃんと遊んだ」など園であったことを報告してくれるのが“馴染めている子”の姿なのかもしれません。ですが、実際言葉で表現できなくても十分、園生活を楽しんでいる子も多いのです。

小学生の男児など「学校、どうだった?」と聞くと「別に」「普通」と答える子も増えてきます。だからと言って学校が嫌なのではありません。

また、日中集団生活の中で子どもなりに緊張感をもって過ごしているので、家に帰ってからは休息したいという気持ちもあるでしょう。帰宅するなり矢継ぎ早に「どうだった?誰と遊んだの?何して遊んだの?」と尋問されたら「ちょっと、休ませてよ」と子どもながらに心で叫んでいるかもしれませんよ。

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■「集団生活に馴染めない子」にみられる原因3つ

馴染めない子にはこんな原因があります。

(1)生活リズムの乱れ

夜更かしして朝起きられず日中、ボーッとしてしまうなど生活リズムが乱れていませんか。もし園での昼寝時間が長すぎて、なかなか早く就寝しない場合は昼寝時間を調整してくれるように担任に頼んでみましょう。

(2)苦手な人・活動あり

意地悪する子がいたり、どうしても嫌な活動があったりするケースです。この場合、早めの対策が必要なこともあるので送迎時に担任に相談してみましょう。

連絡帳に書いても正しく伝わらなかったり、先生も保育しながら返事を書くのは大変ですので、顔を合わせて相談することが大切です。先生に知ってもらうことで、園での生活の中で何かと子どもを気にかけてくれるようになります。

(3)日曜日が楽しすぎる子

保育園の子は幼稚園に通う子と比べて平日はママと過ごす時間は圧倒的に短くなります。19時に帰宅し21時に寝るのならば、たった2時間です。日曜日一日中大好きなママやパパと過ごした子どもは月曜日、気持ちがどんよりとなるのは当たり前です。

社会人になって日曜日の夜18時半からサザエさんを見ると「ああ、明日からまた嫌な会社かあ」と気が滅入る“サザエさん症候群”という症状が話題になったことがありましたが、これと少し似ているのかもしれませんね。

仕事短くして早くお迎えに行くことが出来るようであれば、少しママと過ごす時間を調整してみるとよいでしょう。



■ママが保育園に子供を預ける時のNG行動3つ

登園時、ぐずる子どもを置き去りにして仕事に行くのは後ろ髪を引かれ嫌だから……とこんなことをしていませんか?

(1)子どもがよそ見をしている間に親が姿を消す

どんなに泣かれても「ママはこれからお仕事に行くからね」と子ども自身に納得させて園を出ましょう。こっそりいなくなることだけは止めてください。まさに子どもは“置き去りにされた”と思ってしまいます。その後の長い夕方までの時間、これを引きずってしまいます。そして翌朝またぐずるという悪循環に陥ります。

(2)いつまでもその場を立ち去らない

「ママお仕事行くからね」と言っても泣き止まないわが子。こんな時後ろめたくてなかなか園から立ち去れない気持ちは分かりますが、いつまでもそこに留まっていたら「泣けばひょっとしてママは仕事を休んでくれるかも」と思ってしまいます。こんな時は園の先生に任せて仕事に向かいましょう。

(3)お迎えの時刻に平気で遅れる

「18時に迎えにいく」と約束をしているのに電話も入れないで平気で5分、10分と遅れてはいませんか? 仕事の都合で遅れてしまうことはありますが、子どもにとっては永遠に長く感じる時間となります。お迎えの時刻は子どものために厳守しましょうね。



いかがでしたか。

まずはどんな状態であれ保育園に行っているだけで良しとしましょう。楽しく過ごしていないかも……などとママが悩んでいる姿を見ることで、子どもはどこかで「自分がママを悲しませている」と思ってしまいます。元気に笑って「仕事に行ってくるね!」と言うだけで、次第に朝のグズりがなくなるかもしれませんよ。



引用元:
【ワーママのお悩み】「保育園に馴染めない子」にみられる3つの原因と対策(It Mama)