親の前でいい子を演じる子は“いい子症候群”と言われていますが、筆者がいい子症候群よりもっと危険だと感じているのは、“いいママ症候群”です。

あなたは子どもの前で必死に“いいママ”を演じていませんか?

今日は『グローバル社会にいきるこどものための−6歳までに身に付けさせたい−しつけと習慣』の著者で、日本と欧米の優れた点を取り入れたしつけを提唱している平川裕貴が、いいママ症候群についてお話します。



■「いいママ症候群」ってなに?

“いい子症候群”が親を喜ばせたいために親の前でいい子を演じるのだとすれば、子どもに愛されたいがために、子どもの前で優しく物わかりのいいママを演じようとするのが、“いいママ症候群”です。子どもを持てば、いいママになろうと思うのは当然ですが、その気持ちが強すぎるのは問題です。

どういうことかと言うと、“叱らない育児”や“褒めて育てよ”或いは、「こんな風に言ってはいけない」や「こうしなければならない」などの情報を気にし過ぎると以下のようになってしまいます。

・子どもが危ないことをした時に注意するタイミングを逃す

・子どもが間違ったことをしてもその場ですぐに叱れない

・注意したり叱った後に、言い方が悪かったのではないかと落ち込んで自分を責める

子どもが危険なことや間違ったことをした時は、すぐにその場で注意しないと伝わりません。そのタイミングを逃すということは、子どもにとっては、大切なことが学べないということなのです。

また、「いいママにならなければ……」という気持ちが強すぎると、育児ノイローゼに陥ってしまうこともあります。

■「いいママ症候群になりやすい」3つのタイプ

(1)生真面目なママ

いいママにならなければと、とても真面目に考えてしまうママ。育児書やネット情報を見ては、「こうしなければ子どもがダメになる」「こんなママにならなければ」となんでも真面目に考えてしまうのです。思うようにいかなかった時にとても落ち込んで、自分を責めてしまいがちです。



(2)完璧主義のママ

なんでもきっちり正確にやらないと気がすまないママ。育児書の書いてあることを完璧にやりこなそうとしてしまいます。子どもが生まれる前までに自分がやりたいことややらなければならないことを、完璧にこなしてきたママは、育児にもそれを求めてしまいます。けれど、育児は決して自分のペースではできませんから、いいママになれないという思いがストレスになって溜まってしまうのです。



(3)妄信してしまうママ

一旦「こうだ」と思ったことを信じ込んでしまうママ。他のやり方や考え方があっても耳にはいりません。子どもは一人一人違いますから、育児書通りにやってうまくいくことばかりではありません。ところが、このやり方が正しいと思い込んでいるママは、それが通じないと知った時に子どもを責めてしまいがちです。



いかがですか?

子どもが将来困らないように、していいことやしてはいけないことをしっかり教えるのが親の役目。そのためには褒めるだけでなく叱ることも必要です。決して叱らないママがいいママというわけではないのです。

育児書通りにできなくても、叱ってしまったとしても、落ち込む必要などありません。表面的ないいママを演じるより、例えイライラしてしまっても自分の感情を素直に出して、そこで子どもと向き合っていくことの方がずっと人間らしくて「いいママ」だと筆者は思いますよ。



引用元:
「いいママ症候群」に陥りやすいママの3つの特徴(It Mama)