家電の取扱説明書の注意書きを見ると「こんなことしちゃう人いるの?」と思うほど、親切に事細かくやってはならないことが書いてあります。
それには理由があるのですが、それが育児の現場においても最近そういった傾向がみられるようになりました。
そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が“マニュアル化ママが及ぼす子どもへの影響”についてお話します。
■おかしな取扱説明書
取扱説明書の最初の注意書きは、読み物としてはとっても面白い一面もあります。例えば……
・冷蔵庫・・・まわりに他の人がいないか確かめてから開け閉めしましょう。ぶつかると危険です。ドアで指を挟まないように注意してください。
・加湿器・・・汚水を入れないで下さい。
・電子レンジ・・・食品以外の物を入れないで下さい。
・ホットカーペット・・・くるまって寝ないで下さい。低温やけどします。
・自動掃除機・・・高いところで使うと落下してけがをする恐れがありますので、床で使いましょう。
「こんなことしないでしょ!」と思っても、実際こういったことをする人がいるので、メーカーは訴えらないように取り扱い説明書に記載しておくのです。
日本でも、雨でずぶ濡れになった愛猫を電子レンジにいれて乾かすことを思いついた老女がそれを実行し、死亡させてしまったことを、電子レンジの取り扱い説明書に「猫を入れないでください」と記載していなかったせいだと、メーカーを訴え、勝訴したというジョークが有名かと思います。
■育児の取り扱い説明書なんてありません
電子レンジや、冷蔵庫などの機械と違い、子育ては生身の人間を相手にするものです。だから子育て本のマニュアル通りにはいかないのは仕方のないことなのですが、それを理解出来ないママがいます。
では、実際育児の現場でどういったことが起きているか2つ例をあげていきましょう。
(1)子どものおしっこの色は青くない
紙おむつのCMで、リアルな黄色い尿を画面に映すわけにはいかないので「こんなに吸収します」と分かりやすいように水分を青くして見せていますよね?
それに対して「自分の子どものおしっこが青くないから心配になった」という親から問い合わせが入ったそうです。
(2)寝る時間は8時半ピッタリじゃなきゃいけない?
ある子育て本の著者が、早寝早起きの一例で「夜8時半には寝かせましょう」と書きました。それを見た読者から、出版社に「うちの子どもが9時半に寝るんですけれど……」と問い合わせがあったそうです。
この本の主旨は“深夜の量販店や焼き肉店に子どもを連れ回すなど大人の生活に合わせて子育てしないでください。夜更かしは子どもの身体と精神に悪影響を及ぼします”と伝えていた一文でした。
就寝時刻は8時でも9時でもいいのです。大人都合に合わせて11時12時ではいけないということなのです。けれども字義通り取って不安になってしまったようです。
■指示待ち人間へと子どもを育てる
先程は極端な例をあげましたが、こういった類の人たちは「褒めて育てましょう」と言われると、何が何でも褒めなくてはならないと勘違いをして、必要なしつけさえもしない人が出てきたりします。
そして、マニュアル通りに育てようとするママからは、マニュアル通りに動こうとする子どもが育ちます。
子どもに対して「なんでも先生に聞いてから行動しなさい」としつけ、休み時間なのに「トイレに行っていいですか?」「これで遊んでいいですか?」といちいち許可を求めてくる小学生になることもあります。なんでも細かく指示をし過ぎて育った結果です。
やがて「、自分で考え行動せずに、指示をもらわないと動けない大人へと成長してしまうでしょう。
いかがでしたか。
子育てに関して、書籍は参考程度にして子どもをよく観察して応用しましょう。また、育児書にこうこう書いてあったからといって、子どもに細かく指示を出し過ぎないでください。そして、ママ自身がマニュアル人間になっていないかを見直してみましょうね。
引用元:
子どもを「指示待ち人間」にしてしまうマニュアル育児とは?(It Mama)