国連人口基金(UNFPA)は3日、2015年版世界人口白書を発表した。白書は、暴力などを受けずに健康な状態で子供を持ち、自ら出産時期や子供の数を決める「セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス(性と生殖の健康、SRH)」の重要性を強調した。

 SRHは、1994年の国際人口開発会議で基本的権利として認められた。

 白書は、「SRHを人道支援や開発支援の基礎に置くべきだ」と指摘した。妊産婦死亡や性感染症の防止、望まない妊娠を防ぐための支援を指すが、需要にまだ追いついていない。

 今年は、妊産婦死亡者約30万人のうち6割が紛争、災害地域に集中している。基金の佐崎淳子東京事務所長は「女性にとってSRHは水や食糧と同様に重要だ」と話す。

 白書によると、医師らの立ち会いの下で出産した女性の比率は、内戦が続く南スーダンで19%(06〜14年の平均値)、アフガニスタンで39%(同)。15〜49歳の少女や女性の避妊実行率(推計値)は世界全体で64%だが、テロが頻発するナイジェリアでは16%にとどまった。【


引用元:
世界人口白書:「生殖の健康重要」 妊産婦死亡・望まない妊娠防止(毎日新聞‎)