日本産婦人科医会は、精神疾患を合併した妊婦を「ハイリスク妊娠管理加算」の対象疾患に追加することを求める要望書を厚生労働省に提出した。要望書では「妊婦本人だけでなく、胎児、新生児の安全のために、専門的管理が必須」としている。【新井哉】

 ハイリスク妊娠管理加算をめぐっては、身体的合併症の妊婦は対象の疾患となっている一方、自殺や育児不安などのリスクが高いとされる精神疾患合併の妊婦については、加算の対象となっていない。

 日本産科婦人科学会と連名で提出した要望書では、ハイリスク妊娠管理加算の対象疾患として追加を求める理由として、妊娠や分娩、産褥期は妊娠していない時期に比べ、女性の心に大きなストレスがかかる時期であり、精神疾患の発生や悪化、再発の可能性が高まることを指摘。精神疾患を合併した妊産婦を放置した場合、地域社会の負担になったり、社会問題に発展したりする恐れもあるとしている。

 また、日本産婦人科医会などが東京都内で分娩を取り扱う185施設を対象にしたアンケート調査を取り上げ、精神疾患合併妊婦の分娩が年間約1800件(全体の約2%)あることを説明。「妊産婦メンタルヘルスこそ、産後の母親の自殺や心中、虐待の予防の必須の政策」として、診療報酬上の配慮を強く求めている。



引用元:
精神疾患合併妊婦にハイリスク妊娠管理加算- 関連学会が厚労省に要望 (キャリアブレイン‎)