日本新生児成育医学会など4学会は、新生児にアドレナリン製剤を過剰に投与したり、投与が遅れたりすることを防ぐため、新生児用に希釈した製剤の発売を求める要望書を厚生労働省と日本製薬工業協会に提出した。現在使用している製剤では希釈に時間がかかり、投与に遅れが生じる恐れがあるため、新生児用の製剤発売は「重度脳性麻痺児の出生の減少に非常に有意義」としている。【新井哉】
新生児へのアドレナリン製剤の投与をめぐっては、産科医療補償制度再発防止委員会が3月に公表した報告書で、投与の時期について評価した事例を記載。アドレナリン投与の時期については、人工呼吸と胸骨圧迫を30秒行っても心拍数が1分間に60回未満の場合、「薬剤投与を用いた新生児心肺蘇生を開始する必要がある」としている。
また、現在使われているアドレナリン注射液(0.1%)については「小児への安全性が確立されていない」などと添付文書に記載されており、小児に対して慎重に投与することが求められている。
こうした状況などを踏まえ、日本新生児成育医学会と日本小児科学会、日本周産期・新生児医学会、日本小児救急医学会が連名で提出した要望書では、新生児の蘇生を行う際、希釈せずに安全、速やかにアドレナリンを投与する必要性を指摘。新生児用に希釈したアドレナリン製剤(0.01%)の発売を要望している。
引用元:
新生児蘇生用アドレナリン、製剤発売を要望- 関連4学会、過剰投与や遅延防止で (キャリアブレイン)