北九州市のセントマザー産婦人科医院(田中温(あつし)院長)は、精巣に精子が全くないと確認された無精子症の男性から、精子になる前の細胞「円形精子細胞」を採取し、顕微授精で14人の赤ちゃんが生まれたとの治療成果をまとめた。従来は円形精子細胞があれば必ず精子に成熟すると考えられ、精子が皆無の患者への不妊治療は第三者からの精子提供以外になかった。26日に東京都で開かれる日本受精着床学会で発表する。

円形精子細胞は精子の元になる精祖細胞が2回減数分裂してできる。同院は他の細胞との判別が難しい円形精子細胞を正確に見分ける手法を開発し、2013年に顕微授精による出産例を発表した。だが、「円形精子細胞が存在すれば精子もあるはずだ」という従来の考え方が根強く、治療は広がらなかった。

 今回、別の泌尿器科病院で「精巣に精子が全くない」と診断された男性76人から同細胞を採取。夫婦間で顕微授精を実施し、11年9月〜14年3月に30人が妊娠、12人が計14人の赤ちゃんを産んだという。一方、妊娠後の流産の確率は60%と比較的高かった。【阿部周一】

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引用元:
無精子症:14人出産成功 未成熟細胞を顕微授精 北九州(毎日新聞‎ )