子宮頸(けい)がんワクチンの接種後に副作用が報告されている問題で、県内初の独自支援策の実施を打ち出した会津若松市が14〜22歳の被接種者に行ったアンケートに回答した1182人のうち、約40%に当たる454人が「接種が原因と思われる体調変化」の症状があったと答えたことが20日、分かった。接種後1カ月以内に370人は症状がなくなったものの、29人が現在も症状に苦しんでいる実態が明らかになった。

 市が健康被害に苦しむ被接種者の早期救済に向けて実態を把握しようと、10月から県内初の追跡調査を実施。ワクチン接種を受けた現在14〜22歳の全市民3105人が対象で、今月16日までに回答があった1182人(回答率38.1%)の結果をまとめた。調査では、症状と副作用の因果関係は調べていない。

 市によると、接種後、体調に変化があったとした454人の症状は、複数回答で「接種部位の痛み、かゆみ」が345人、「接種部位のはれ、あかみ」が262人、「だるさ、疲労感、脱力感」が109人など。このほか「歩行障害」「記憶喪失」「腕、足のけいれん」など重い症状の報告もあった。

 症状の変化では、約90%で症状がなくなったが、29人は症状が続いている。症状が表れた際に医療機関を受診した人は48人。このうち16人は治療を継続しているが、国の補償を受けている人はいないという。

 回答者から約200件の意見があり「これから症状が出るのでは」「症状との因果関係を明らかにして」などの不安の声があった。

 市担当者は「市民に寄り添った対応を心掛け、速やかに支援していきたい」とした。市は厚生労働省の救済策拡大と合わせ、保険支払いまでの間の負担軽減を想定した独自の医療費補助策などを検討している。12月議会に予算を計上し、本年度中の実施を見込む。

 市のワクチン接種は2011(平成23)年2月から任意で始め、13年4月に定期接種化。厚労省の積極的な接種勧奨が中止されたことを受け、同6月に見合わせた。市内には、副作用による健康被害に苦しむ10代が複数いて、通学や日常生活に支障が出ている。



引用元:
「体調に変化」4割回答 子宮頸がんワクチン接種、若松市調査(福島民友)