名古屋市は19日、子宮頸がんワクチン接種に関する7万人アンケートの回答が約3万800人から寄せられ、回収率は43.39%だったと明らかにした。全身の痛みやしびれといった健康被害とワクチン接種に因果関係があるか専門家が統計的に分析し、結果を12月に公表する。全国でも例がない大規模調査で、関係者が注目している。

 市は9月、接種費を補助した対象年齢に当たる現在14〜21歳前後の市内居住女性に調査票を発送。当初1カ月間としていた調査期間を延長し、10月末まで回答を受け付けた。実際に接種を受けた人が7割、受けていない人が3割だったという。

 アンケートでは、接種後の体調変化や学業への影響、他のワクチンの接種歴などを尋ねた。現在は公衆衛生学を専門とする大学教授がデータ解析を進めている。市は結果を受けて独自の救済策が可能か検討するとともに、国に全国調査を働き掛ける考えだ。


引用元:
子宮頸がん調査「43%回収」 名古屋市、l12月に結果公表へ(産経新聞)