福島医大医学部付属生体情報伝達研究所細胞科学研究部門の井上直和准教授(41)らの研究チームは、受精に関する新たなメカニズムを発見した。同医大が16日、発表した。

 これまで卵子と結び付くための目印となる精子側のタンパク質分子「IZUMO1」と、精子と結び付くための目印となる卵子側のタンパク質分子「JUNO」が認識し合い、受精に至るとの見解だった。
 井上准教授らの研究でIZUMO1とJUNOの認識の後、さらに別の認識現象が発生し、2段階で受精に至ることが明らかになった。精子と卵子の膜融合(受精)は一瞬の反応で、これまで詳細な解析ができていなかった。研究チームは受精に関わるメカニズムを解析するため、精子の代用として培養細胞を用い、受精に至る詳細な流れを調べた。
 受精のメカニズムは今もなお、未解明な部分が多い。今回の結果で、新しい不妊治療法や避妊薬の開発などに結び付く可能性があるという。
 研究成果は英国科学誌「ネイチャーコミュニケーションズ」に掲載された。井上准教授は「今回の成果を基に、さらなる研究を進めていきたい」と話している。




引用元:
福医大チーム井上准教授ら 受精時の分子認識 新メカニズム発見 英誌掲載(福島民報‎)