子どもが生まれてしばらくたつと、「もっと子供の面倒を見て欲しい」「何で気づかないの?」と、夫の気の利かなさにイラっとしては些細な喧嘩になることもあるのではないでしょうか?

家事や育児に対して夫に不満を持っている妻は大勢いて、この不満が膨れ上がるといつか離婚問題にまで発展してしまうことは珍しくありません。

ですが、男女の性質を知ることで、些細な言い争いは驚くほどなくなることも事実です。

そこで今回は、6,000件以上の夫婦問題を扱ってきた筆者が、“男女の性質を活かした伝え方と役割”についてお話します。



■ママは「赤ちゃんの気持ち」に気づけるようにできている!?

赤ちゃんが泣いている時、どうして泣いているのか、おっぱいが欲しいのか、オムツを替えて欲しいのか、痛いのか、痒いのか、寒いのか……初めての子育てでも赤ちゃんの気持ちを察することが出来るのは、パパではなく“ママ”なのです。

ママは、赤ちゃんの“声“にも敏感です。夜泣きをしても、同じ部屋に寝ているパパは起きずにグーグー寝ていることが多いのですが、ママが直ぐに飛び起きることが出来るのは、ママとしての“本能”が関係しているからだと思われます。

■男性は「察する」ことが苦手

よく言われていることですが、男性と女性の“脳”の構造は異なっています。女性は、右脳と左脳を繋ぐ“脳梁”が太いため、感情や言語の処理がスムーズに行われたり、同時に複数のことをこなしたりすることが得意なのです。

それに比べて男性は、1つのことに集中する傾向があり、女性のように同時に何かを行うことが苦手です。

このことからも分かるように、男性は、育児に関しても家事に関しても、女性のように“気の利いた動き”が出来ない生き物だということを認識しておくことで、「どうして○○してくれないの?」といった夫に対する不満も少しは減少するのではないでしょうか。



■夫が気分良く育児に協力してくれる伝え方のポイント3つ

上記でもお伝えしたように、女性と男性の脳の構造は違います。そのため、“して欲しいこと”を頼む時には、言い方や伝え方を工夫する必要があります。

夫が気分良く家事や育児に協力してくれる伝え方のポイントは以下の3つです。

(1) して欲しいことを「具体的に」説明する

言葉を省いたり大雑把に説明すると、男性は上手く理解することが出来ません。「ちょっとは協力してよ」ではなく、「○○を手伝ってくれない?」とサポートしてもらいたい内容を具体的に伝えましょう。

(2) 一度に多くを言わず「ひとつずつ」お願いする

男性に一度に多くのことを頼んでも、女性のように効率よく動けないということを認識しておきましょう。優先順位をつけて、まずはコレをやって欲しいと伝えてみましょう。

(3) 感謝の気持ち「ありがとう」を必ず伝える

また次も気持ちよく動いてくれるかどうかは、この「ありがとう」の一言が言えるかどうかが決め手となります。変な意地は張らずに素直に笑顔で「ありがとう」が言えたらいいですね。



■女性は「身近」を、男性は「将来」を中心に!

女性は、子供や夫の身の回りのちょっとした変化にも敏感に気付くことが出来ます。なので、ママとして妻として“身近なこと”を中心に気配りをしてあげることで、家族みんが毎日安心して暮らすことが出来ます。

男性は、身近なことに気付いたり探したりすることよりも、空間処理や総合判断力に長けています。パパとして夫として“将来”を見据えた広い視野を持つことで家族全員を守ることが出来るのです。ですから、マイホームや将来の子どものことなどを話してみてもよいかもしれません。



いかがでしたか?

家事や育児を夫婦で協力し合うことは必要です。しかし、何もかも闇雲に分担することや、相手へのお願いの仕方によっては揉める原因にもなってしまいます。

お互いの得意分野を担当したり、男女の性質を活かしたりして伝え方を工夫し、ストレスのない毎日を過ごしてみてくださいね。



引用元:
男性脳を活用すれば楽勝!「パパを育児へ誘導する」ための3つの基本ルール(It Mama)