妊娠中の身体のお悩みで一番多いのが下半身のむくみ。妊娠初期から後期まで症状がだんだんとひどくなってくると感じる方が多いようです。

足のむくみに悩む女性は多くいますが、実は妊娠中のむくみは妊娠高血圧症候群や下肢静脈瘤の病気の原因になるとも言われおり、そのまま放置してしまうのはキケンです。

そこで今日は、オーガニックサロンで美容、健康のアドバイスをしているセラピストの筆者が、妊娠中のむくみを緩和する、家庭でできるマッサージ法をご紹介します。



■妊娠期別にみる、むくみの原因と箇所

むくみとは、医学的には浮腫(ふしゅ)と呼びますが、血液中の水分が血管やリンパ管の外にしみだして、手足、顔などの皮膚の下に溜まった状態のことをいいます。

●妊娠初期〜中期

むくみやすい個所:下半身全体、顔、

お腹の中の胎盤を通じ、赤ちゃんに栄養を届けるために母体の血液量(血液中の水分=血漿)が20〜30%増加することにより腎臓が働いても追いつかなくなります。これが妊娠初期から中期に起こるむくみの原因の一つです。

また、妊娠するとエストロゲンと呼ばれるホルモンが増加しますが、このホルモンの作用で水分がたまり心臓から遠い場所や末端、とくに下半身の血流が心臓に戻りにくくなり、むくみが起きてしまうのです。

●妊娠後期

むくみやすい個所:下半身全体、顔、手全体

基本的に妊娠前期〜中期の原因と同じですが、妊娠30週をピークとして、血液量は妊娠前の約1.4倍になるといわれ、妊娠中は2人分の血液や水分を身体に抱えることになるので徐々にむくみが強くなってきます。それに伴い全身特に手が今まで以上にむくみが気になる方が多いようです。

また、日々大きくなる赤ちゃんが骨盤内を圧迫し、下半身の血流が心臓の方に戻りにくくなり、より下半身がむくみます。

■「リンパポケット」を重点的にマッサージ!

リンパポケットとはいろいろな場所に流れるリンパ液が集合するターミナルポイントのことです。ここを重点的にマッサージすることで水分の滞りが良くなります。脚には大きく分けて3つのリンパポケット(リンパ節)があります。足首、膝裏、太ももの付け根です。

ムクミの原因となる水分は皮膚のすぐ下に流れていますのでオイル無しでさするように流すでも効果的ですが、オイルを使用すると更に効果がUPし、乾燥の予防にもなります。

妊娠中や産後に使えるオイルは沢山ありますが、筆者のおすすめはスイートアーモンドオイル、ホホバオイル、グレープシード。(エッセンシャルオイルをご使用のママは妊娠中使用しない方が良いものもありますので使用時にはよくご確認ください)



■むくみに効果大!足のリンパポケットマッサージ方法

●リンパポケットの刺激

(1)足首を回す  



 回す時はくるくると右5回左5回 

(2)膝裏を4指でもみほぐす



(3)股関節を回す



この時自分の中で目一杯大きく動かしましょう。お腹が大きくなったママは、股関節回しはお腹に負担がないよう軽めで大丈夫です。



●マッサージオイルでリンパポケットへむくみの水分を流す

(1)足全体にオイルを塗る



(2)足の指を一本一本くるくると回す



(3)足の甲と、裏をグーにした手で刺激



(4)かかと〜膝裏に向かって両手で持ち上げるように流す



(5)膝裏くるくると4指で流す



(6)膝周り親指で膝の裏に向かって流す



(7)膝裏〜太もも裏両手全体お尻まで持ち上げるように流す



(8)膝上から太もも付け根まで両手で流す





いかがでしたか?

冷えとむくみは妊婦さんにとって大敵です。今日ご紹介したリンパポケットマッサージで血流を良くし、むくみケアを行いましょう。

早いうちから定期的にケアして、健やかでハッピーなマタニティーを過ごしてくださいね。



引用元:
【妊娠中の悩み】足のむくみが「リンパポケットマッサージ」でスッキリ!? 10分簡単ケア♡(It Mama)