経口避妊薬(OC)の服用時に禁煙する必要があるとして、日本禁煙学会は日本産科婦人科学会(日産婦)に対し、一定程度の喫煙を容認している産婦人科の診療ガイドライン(外来編)の記述の修正を求める要望書を提出した。【松村秀士】


 日産婦と日本産婦人科医会がまとめたガイドラインでは、喫煙者にはOCを慎重に投与するほか、「35歳以上で1日15本以上」の場合は禁忌としている。

 この記載について日本禁煙学会は、「(喫煙の本数が)15本以下であれば、安全という根拠は乏しい」と指摘。その上で、患者の受け止め方に配慮して、「ガイドラインとして、OC服用時には禁煙することをはっきり表現することが必要」とし、修正を求めた。

 また、まず節煙を指導するとの記載が見られるとして、「禁煙治療が保険適用になって、以前に比べて禁煙は格段にしやすくなった」と指摘した上で、喫煙者に禁煙治療を勧めるべきであり、「禁煙は難しそうだから節煙で、という考え方はもはや通用しない」と強調している。

 これらの見解に対して、日産婦の事務局は、「内容を確認した上で、2017年春ごろに取りまとめる予定のガイドラインの改訂版に反映させるかどうか検討する」とコメントしている。



引用元:
禁煙学会が産科婦人科学会にダメ出し- 診療ガイドラインの修正求める (CBnews)