“一人っ子”の話題は、現代ならではのものかもしれません。一昔前は“産めよ増やせよ”の時代でしたが、現代の日本は核家族家庭の一般化で一人っ子、二人っ子が主流になってきています。

そこで今回はシンガポール在住、四児の母である筆者が、“兄弟がたくさんいることの意外なメリット”を親側と子ども側に分けてお伝えします!



■ 親から見た子沢山のメリット

1:親が過干渉にならない

過干渉は親も自分で歯止めが利かず、親子双方にとって辛いことです。現代の子育て環境における問題のひとつと言えます。ですが、兄弟が多いと親も過度に干渉することは物理的に不可能。自然とゆとりをもった子育てが出来るのです。

2:兄弟間のやりとりをみる楽しみがある

ケンカして怒ったり泣いたり、そうかと思えば大声で笑いながら遊んだりといった光景は兄弟ならでは。個性の違った子ども達が、同じ学校で違った行動を取るのも興味深いもの。

子沢山のママは、子ども達一人ひとりを見る楽しみと、彼らの関係性を見る楽しみと、子どもの数以上の楽しみがあるのです。また、特に小さな頃は、家事の合間に子どもだけで遊んでもらえると、ママはとても助かりますよね。

3:子どもの生活スキルが早く向上する

兄弟がたくさんいると、一人ひとりに長い時間関わることができません。すると必然的に、いつのまにか自分で服を選んで着ていたり、靴を履いて玄関で待っていたりと、親の知らないうちに成長してしまうことも。成長をつぶさに見られないのは淋しくも感じますが、そんなことをしていたら生活が回らないのは、子どものほうがよく知っているのかも?

4:親の自意識が崩壊して、他人に甘えることができるようになる

物理的に大人の手が必要なとき、無理に我慢して自分だけで何とかできるのは2人まで。3人目からは我慢なんてしていたら、心身ともに疲弊してしまいます。自分の限界を知り、無理をせず他人を頼れるようになると、周りにも優しく出来るようになりますよ。

■ 子ども側から見た、兄弟がたくさんいるメリットとは?

1:子どもで秘密を共有し、自由がある

現代は公園に3人の子がいれば、その周りには3人の親がいる時代。子ども達だけの経験をすることはなかなか難しいのが現状です。兄弟がたくさんいると、親の目は必然的に満遍なくは届かないので、子ども達だけの“秘密”を持ち、自由にしやすいかもしれません。

2:経験を共有する「生涯の仲間」を得られる

兄弟というのは、特に小さい頃は多かれ少なかれ同じような経験をたどります。同じ幼稚園、同じ学校、何より同じ親を持ち、それらを共有する誰かがそばにいることは、彼らの心の助けとなるに違いありません。学校で辛いことがあったとき、親との関係がうまくいかなくなったとき、きっとそれらを誰よりも分かって隣にいてくれるのは、兄弟かもしれませんね。

3:自然と人に懐きやすくなる

兄弟がたくさんいる子は、人に対して恐怖心を持ったり、居心地の悪さを感じることは稀です。なぜなら、いつでもどこでも、そばに誰かがいる環境で育ったのですからね。人に対して神経質にならず大らかな気持ちで包容力のある人は、どこでもきっと愛されることでしょうね!



いかがでしたか。

子沢山は大変と思われがちです。もちろん大変な部分もありますが、それは一人っ子でも同じこと。むしろ筆者は長女に口うるさくしてきたので、兄弟がどんどん増えて視線が分散され、救われた部分もあります。

さらに、三番目、四番目ともなると、上の子がしつけてくれるところもあるので、親の負担はどんどん減るように感じます。これから兄弟を……と考えている方は、是非一緒に子沢山ライフを楽しみにしてくださいね!



引用元:
4児のママが実感!大変だけど「兄弟がたくさんいる」って親子共にメリットたくさん♡(It Mama)