原因不明の不妊症に、乳がんの薬が使える可能性が指摘されていたようだが、効果は確認されなかったようだ。
「レトロゾール」に効果ある?
米ジョージア・リージェンツ大学のマイケル・P・ダイアモンド氏らの研究グループが、有力医学誌ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン誌で2015年9月に報告。同大学も紹介している。
女性ホルモンを抑える効果のあるアロマターゼ阻害薬というタイプの薬に注目した。レトロゾール(一般名、商品名はフェマーラ、レトロゾールなど)で、古くから使われている薬の一つ。
研究グループは、12の医療施設で原因不明の不妊になっている18歳から40歳の女性900人を対象に検証した。
レトロゾールの治療を受けた女性、またはゴナドトロピンやクロミフェンといった一般的な不妊のための治療を受けた女性にランダムに分けて、妊娠率と出生率を比較している。
多胎児のリスクにも注目
出生率はレトロゾールの方が劣っているという結果となった。
ゴナドロピンで治療を受けた女性の出生率は32.3%だったのに対して、レトロゾールでは18.7%。
レトロゾールでは、ゴナドトロピンよりも多胎児の出産数が少なかったものの、クロミフェンと比べると2倍から3倍高かった。
ゴナドトロピンについては錠剤よりも注射で妊娠率も出生率も高くなり、多胎児の出産率も高くなっていた。
研究グループは、「原因不明の不妊のカップルにとって、クロミフェンが最善の薬」とまとめている。
不妊治療を受ける人には考えるヒントになるかもしれない。
文献情報
Frontline treatments show best results for unexplained infertility
引用元:
原因不明の不妊症に乳がんの薬が使える?(Medエッジ)