赤ちゃんにとっては、固形食を遅らせると、酸化ストレスによるダメージは軽くなるという。
いつミルクから離乳食にするかはいろいろな観点から注目されている。考えるヒントとなるかもしれない。
12歳未満の約340人
米国コロラド大学公衆衛生大学院を含む研究グループが、小児科分野の国際誌ペディアトリック・リサーチ誌オンライン版で2015年10月号に報告した。
研究グループによると、赤ちゃんに固形食を与える時期は、いくつかの慢性的な病気と関連している。
このたび固形食を与える時期を遅くして、固形食を始めるに当たって母乳を与えるようにすると、子ども時代を通じて酸化ストレスの目印である尿の「F2イソプラスタン」の量が低下すると分かった。
F2イソプラスタンは、細胞膜の成分である「リン脂質」が酸化ストレスのもとであるフリーラジカルで酸化されて生成される化合物。体内の酸化によるダメージを示す目印になる。
研究グループは、遺伝的に1型糖尿病になりやすい子どもを追跡した研究から、12歳未満の健康な子ども約340人で尿中のF2イソプラスタンを調べた。平均して1人約4回。赤ちゃんのときの食事の状況との関連性を含めて分析している。
年齢や性別、1型糖尿病になりやすい遺伝子型、母親の年齢や教育レベルなどについて調整して分析した。
2歳以降にも保護効果
固形食を与える時期を遅くし、固形食の導入時には母乳を与えると、子ども時代を通じて尿中F2イソプラスタン濃度の上昇に対する保護効果があると思われる。
赤ちゃんのときの固形食の導入が遅いほど、子ども時代の尿中のF2イソプラスタン濃度が低くなると分かった。さらに、固形食導入時に母乳だった赤ちゃんは、そうではなかった赤ちゃんよりも、子ども時代の尿中F2イソプラスタン濃度が低かった。
2歳以降の尿中F2イソプラスタン濃度に限定してもこの関連性は変わらなかった。
酸化ストレスという観点から見ると、固形食は遅くすると良いのかもしれない。
引用元:
赤ちゃんの固形食いつ始めるか、遅く始めると酸化ストレスは少ない?(Medエッジ)