乳幼児が感染すると重症化の恐れがある急性呼吸器疾患、RSウイルス感染症の年間累計患者数が、過去最多となった昨年を上回るペースで急増していることが30日、国立感染症研究所への取材で分かった。10月中旬時点の累積患者数は5万6000人に上り、昨年より約3週間早く、5万人を突破。感染研は子育て世帯を中心に、うがいや手洗いなど予防策の徹底を呼び掛けている。
感染研によると、全国約3000カ所の医療機関から報告された患者数は、10月18日までの1週間に3861人で、過去10年間の同時期と比べて最多を記録した。例年は11〜12月ごろに感染のピークを迎えるが、今年は8月下旬ごろから週2000人を超えていた。
RSウイルスは、感染症を引き起こす一般的なウイルスの一種で、発熱やせきなど風邪に似た症状が表れる。ワクチンや治療薬はなく、乳幼児が感染すると肺炎や気管支炎になるなど重症化する場合が多く、最悪の場合は死亡する例もある。生後1歳までに半数以上、2歳までにほぼすべての子供が感染するといわれている。
厚生労働省の人口動態調査によると、昨年は感染が原因で22人が死亡。このうち17人が4歳以下だった。
大人が感染した場合は、軽いせきや鼻水などの症状が大半を占める。せきやくしゃみを通じて感染するため、マスクの着用などが感染防止に役立つ。
感染研は「感染したことに気づかずに乳幼児と接触し、うつしてしまう危険がある。疑いがある場合は子供に近づかず、家族でうがいや手洗いを徹底してほしい」としている。
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引用元:
RSウイルス感染者急増 最多の昨年上回るペース 乳幼児なら肺炎・気管支炎重症化も(産経ニュース)