米国内分泌学会(ENDO)は10月14日、妊娠糖尿病の妊婦が糖分を含む飲食物を摂取した後、胎児の音への反応が遅れる傾向にあることを示した研究を紹介した。本研究は「妊娠性糖尿病はヒト胎児の食後脳活動の障害を引き起こす(Gestational Diabetes Impairs Human Fetal Postprandial Brain Activity)」というタイトルでJournal of Clinical Endocrinology & Metabolism誌にて公表(オンライン誌で先行公表)。
研究チームは、妊娠性糖尿病12人を含む妊婦40人を対象に、空腹状態で経口ブドウ糖負荷試験(75g糖負荷試験)を実施し、摂取前、摂取の1時間後、および2時間後に母親血糖値を測定。併せて、同時期に胎児に聴覚刺激を与えて反応を調べた。聴覚刺激は、スピーカーで発生させた音をプラスチック管を用いて母体腹部の胎児の耳に近い位置へ伝搬し、胎児脳磁気図記録と呼ばれる非侵襲的方法を用いて毎回測定した。
その結果、母親の糖負荷1時間後、妊娠糖尿病のない妊婦の胎児の音への反応は平均206ミリ秒だったのに対し、妊娠糖尿病妊婦の胎児は平均296ミリ秒と、音への反応が遅いことが確認された。食事による胎児が示す刺激速度に関して、妊娠糖尿病の影響を検討した研究は初めてだという。
引用元:
妊娠糖尿病、胎児の脳活動に影響【米国内分泌学会】 (m3.com)