接種スケジュールを効率よく進めるために、推奨されている同時接種。接種後にトラブルがあると、次回からの接種が不安になるものです。同時接種で発熱したことから、同時接種はリスクが高いのか、単独接種にするべきか?と悩んでいるママに対し、看護師さんたちのアドバイスとは。

■ママからの質問:「同時接種後に発熱したので、次回の同時摂取が不安です」



『予防接種は、時期によっては受けるべきものがたくさん重なります。今まで同時接種で予防接種を受けてきましたが、四種混合、ヒブ、肺炎球菌を同時接種した後に一度だけ発熱がありました。今度また追加接種がありますので、同時接種を行おうと考えていましたが、ふとこの発熱が気になり、単独接種の方がよいのか不安になってきました。同時接種は通院の負担を減らしてくれますが、やはりリスクの高いことなのでしょうか。(20代・女性)』



■今後もやはり同時接種がおすすめ



ワクチンが改良されているため、同時接種にはリスクはないとのこと。単独接種でも発熱はありえますし、それよりも早く接種を済ませて病気にならないようにすることのほうが重要だというアドバイスでした。

『結論からいうと、今後も同時接種の方がよいです。理由は2つ。1つめは同時接種による副作用が重篤になることはないということです。一度、発熱してしまったようですが、単独接種の場合でも発生するリスクはありますので、単独接種にしたからといって副作用が出なくなるとは限りません。2つめの理由は、単独接種にしてしまうとワクチンをしていない期間が長くなるので、それだけ病気のリスクにさらされてしまうということです。(健康管理科看護師)』



『以前は、複数のワクチンを同時に接種すると、副作用が起きた場合にどのワクチンに反応したのか判断しにくい、ワクチン同志の作用で抗体ができにくい、といわれていました。しかし、最近はワクチンが改良され、複数のワクチンを接種しても抗体が作られて副作用が出にくくなり、何度も通院しなければならない煩わしさを解消するために、同時接種が推奨されています。ですので、同時接種することによるリスクはありません。(産科看護師)』



■医師に相談して不安の軽減を



不安が大きい場合そのままにせず、接種スケジュールや副作用が出た場合の対処法について、改めて医師に相談し、納得しておくことが必要です。

『一度発熱したことで、次の予防接種に不安はあると思いますが、医師と相談しながら同時接種を進められるとよいでしょう。また、聞いているかとは思いますが、発熱などの副作用が出た場合の対処法について、もう一度、病院側に確認しておくと少しは安心できるかと思います。(健康管理科看護師)』



接種後の発熱は、単独接種でも同時接種でも起こりうることです。今のワクチンでは同時接種のリスクは低く、それよりも、早く接種して免疫をつけることのほうが重要であるため、今後も同時接種を行うのがおすすめです。心配なことがあれば、医師に相談し、スケジュールや副作用の対処法などをしっかり確認しておきましょう。




引用元:
同時接種の後に発熱…今後は単独接種のほうがよいの?(マイナビニュース)