医師不足のため2007年から医師による出産を中止している彦根市立病院で、12月から出産の取り扱いと産婦人科の救急対応を再開することが決まった。新たに2人の産婦人科医の赴任が決まったためで、大久保貴市長と金子隆昭院長が28日に記者会見して明らかにした。
同院では、06年に年間525件の出産があったが、当時の産婦人科医4人のうち3人が開業するなどして辞めたため、07年には出産が0件になった。08年には院内助産所を開設し、助産師による「正常分娩」の取り扱いを再開したが、年間14〜40件にとどまっている。
一方、市内では年間約1000件の出産のニーズがあるが、市内に2つある民間施設で取り扱えるのは半数で、残りは長浜市などで出産しているという。
同院での医師による出産の再開は、市の課題だったが、全国的な産婦人科医の不足でこれまで解決できなかった。今回、滋賀医大の協力で2人の赴任が決まった。
会見で、金子院長は、「院内助産所はそのまま残して充実させ、医師管理の出産と合わせて年間150件程度を扱えるように徐々に態勢を整えていきたい」と話した。また、引き続き若手医師などの配置を目指す予定で、「将来的には5人態勢で、年間500人の出産を扱えるようにしたい」と述べた。
引用元:
医師による出産再開 彦根市立病院 年150件扱い可能に(読売新聞)