豊橋総合動植物公園(愛知県豊橋市)で飼育するアジアゾウで妊娠中のアーシャー(推定38歳)が21日、来年秋の出産に備えた飼育委託のため、国内有数の繁殖実績を持つ千葉県市原市の動物園「市原ぞうの国」に向けて出発した。人間なら40代後半に当たり、無事出産すればアジアゾウとして国内最高齢となる。

 過去に育児を放棄したことがあり、園の改修工事が出産時期と重なるため、落ち着いた環境で出産させようと、委託することになった。

 アーシャーは最初、輸送箱に入るのを少し嫌がるそぶりを見せたが、最後は落ち着いた様子で箱に入った。同園の滝川直史事務長は寂しさをにじませながらも「無事に出産して、子どもと一緒に豊橋に戻ってきてくれるはず」と期待を寄せている。

 市原ぞうの国は国内最多の11頭のゾウを飼育。ゾウには雌同士で子育てを助け合う習性があるため、アーシャーは今後「ママ友」に支えられながら出産を迎える。



引用元:
38歳の妊娠ゾウ、国内最高齢出産へ(産経ニュース‎)