■人工授精とは



不妊治療のひとつである「人工授精」とは、妻の排卵日に合わせて、事前に採取した夫の精子を細い管を使って子宮の奥深くに注入する方法です。その後の授精、着床のプロセスは自然妊娠と同じです。1回の治療にかかる時間はおよそ10〜15分ほどです。また、注入後は精子がこぼれないようにしばらく横になって安静にする必要があります。子宮に細い管を挿入するので、若干の痛みや出血がともなうことがあります。

■人工授精はどのような人が行うのか



一般的に、タイミング療法で妊娠に至らなかった人が次のプロセスとして行う場合がほとんどです。ほかには男性不妊症であったり、フーナーテスト(性行後の子宮頚管粘液の中にある精子の状態を見るテスト)の結果によって人工授精の必要があると診断された場合であったり、性行不能であったりした場合に人工授精が行われます。また、できるだけ早く妊娠したいという患者さんからの強い要望によって人工授精が行われることもあります。

■人工授精の費用



1回の人工授精にかかる費用は、クリニックによって異なりますが、およそ10,000円〜30,000円になります。人工授精は保険の適用がきかないので、費用はすべて自己負担となります。

■人工授精の確率



人工授精による妊娠の確率は、およそ5%〜10%程度です。1回の人工授精で妊娠する人もいますが、多くの人は5〜6回までに妊娠しています。6回目以降に妊娠できない場合は体外受精にステップアップする人もいます。

■人工授精の確率を上げるためには



人工授精の成功率を上げる方法は、早く治療を受けることです。年齢が上がるほど人工授精の成功率が下がるため、不妊治療は1日でも早く始めることが肝心です。また、乱れた生活習慣、ストレスの多い生活は不妊の原因となります。生活習慣を見直し、ストレスをためないようにして健康的な生活を送ることが妊娠しやすい体づくりの第一歩です。




引用元:
一日も早く相談を!人工授精の方法と妊娠の確率について(マイナビニュース)