■足りていない栄養素を理解したうえで、サプリメントをかしこく摂取



サプリメントは妊娠を希望する女性でしたら、妊娠前から積極的に摂取しておきたいものです。妊婦さんは、健康な赤ちゃんを産むためにバランスよく栄養を摂ることが欠かせません。ジャンクフードなどの食べ物をやめる等の、食事の改善をする方も多いと思いますが、合わせて考えたいのは食事で摂取できる栄養素のことです。

日本人がよく摂取している栄養素は炭水化物、タンパク質や油脂などで、妊娠中に普段よりもたくさん必要とされる、カルシウムや葉酸、鉄などは食べ物から十分な量を摂取できていないのが現状です。


■妊娠中に不足しがちな栄養素は?



ここでは代表的な栄養素の、葉酸、カルシウム、鉄の3つについてお伝えします。

<葉酸>
葉酸は、妊娠する前から摂っておいたほうがよいとされる、大変重要な栄養素です。葉酸は正確なDNAの生成を助ける働きをしています。葉酸が不足すると赤ちゃんの細胞分裂が上手くいかず、脳や神経の先天性異常、障害が起きやすくなってしまいます。妊娠中に、つわりや体調不良が起こるのも、お腹の中で赤ちゃんが着々と成長している証なのです。葉酸は赤ちゃんの細胞の生成や、大切な器官が形成される為に必須の栄養素ですね。

<カルシウム>
赤ちゃんの骨や歯の形成に必要なカルシウムも必要不可欠な栄養素です。また市販されている食品には、糖類や食品添加物などが含まれているため、それらの栄養素がカルシウムと結びつき体外に排出されてしまうこともあります。

カルシウムは1日あたり妊婦さんで900mg、産後は1100mgとされていますのでサプリメントで不足分を補うようにしたいものです。

妊娠中以外にもカルシウムにおいては、一生を通じて意識しておきたい栄養素です。女性に骨粗鬆症が多いのは、女性ホルモンに含まれるエストロゲンが関わっているからです。エストロゲンは骨を形成する働きもあるため、閉経すると分泌量が下がり、骨がもろくなりやすいのです。そのため、特に高齢の女性に多い病気の一つです。若いうちから心がけておくことで骨粗鬆症などの病気を未然に防ぐことができますね。

<鉄>
赤ちゃんの発育に欠かせないのが血液であり、鉄は血液中の赤血球を増やす役割があります。鉄が不足すると発育への影響と、母体のほうでは貧血が起こりやすくなります。貧血になると血液の中に必要な酸素や栄養素が行き渡らなくなってしまいます。不足すると体に疲れやだるさを感じるようになります。普段から貧血になりやすい人は、特に注意しましょう。

鉄を摂取するときに気をつけたいのは、鉄の吸収を妨げる食品を控えることです。コーヒーや紅茶、緑茶に含まれるタンニンを同時に摂ると、鉄が吸収されにくくなります。1日1杯程度なら問題ありませんが、時間を空けて飲む、他の飲料に切り替えるなどの工夫が必要ですね。



■ただし、手軽に摂るれるからと過剰摂取はキケン



サプリメントはあくまでも補助食品です。手軽に摂れるからと、過剰摂取をすると病気を引き起こしかねません。妊婦さんにとって過剰摂取を避けたい代表的な栄養素についてお伝えします。

【ビタミンA】・・・胎児の奇形リスク、「ビタミンD」高カルシウム血症、腎機能障害

【ビタミンK】・・・新生児の高ビリルビン血症

赤ちゃんが無事に健康に生まれてきてほしいと、多くの妊婦さんやご家族の方は願っていることでしょう。必要な栄養素を摂り、尚且つ摂りすぎないことが大切です。体調がゆらぎやすい妊娠中だからこそ、サプリメントを上手に活用していきましょう


引用元:
かしこく摂取!妊娠中にサプリメントで補いたい栄養素(マイナビニュース)