萌出性嚢胞(ほうしゅつせいのうほう)という言葉を聞いたことがありますか?赤ちゃんの歯が生える前の歯茎に、ぶよぶよしたむ水ぶくれのようなものができる病気です。水ぶくれが黒ずんでいることも多く、いかにも痛そうで、みつけたらびっくりします!この萌出性嚢胞の症状と画像、原因や有効な治療法についてまとめましたので、ご紹介します。


萌出性嚢胞(ほうしゅつせいもうほう)ってどんな病気?
萌出性嚢胞(ほうしゅつせいのうほう)という言葉を聞いたことある人は少ないのではないのでしょうか?

これは歯が生え始める赤ちゃんで、時々見られる症状で、歯茎に透明感のあるぶよぶよしたふくらみができます。このふくらみを専門用語で「萌出性嚢胞(ほうしゅつせいのうほう)」と言います。

萌出性嚢胞とは
「萠出(ほうしゅつ)」とは、赤ちゃんや子供の歯が歯茎から顔を出すことを言います。「嚢胞」とは、水ぶくれのように腫れる事を言います。

「萌出性嚢胞」とは、歯が生える際に嚢胞が出来てしまうことを指します。

萌出性嚢胞の原因
歯は顎の骨の中で成長し、生える前は歯茎の中で袋状のものに包まれています。

本来はこの袋が破けて歯が生えてくるのですが、袋が破けずにそのまま歯と一緒に風船の様な形で残ることがあります。これが萌出性嚢胞です。

一般には歯が生えてくる時の刺激が原因と言われています。特に乳歯が生えてくる時に多いです。

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萌出性嚢胞の発生時期
乳歯および永久歯が生えてくる時にみられますが、乳歯の奥歯が生えてくる時にみられることが多いです。乳歯の奥歯は1歳8ヶ月から2歳の時期に生えることが多いので、この時期に多くみられます。

まれですが、先天歯(出生時や産まれて直ぐに生えてくる歯)に伴い発生する萌出性嚢胞もあります。

萌出性嚢胞の症状

萌出性嚢胞は、柔らかいドーム状のことが多く、大きな膨らみの中に水のような液がたまっているのが特徴です。

その中には、噛む刺激により、歯茎の毛細血管が破れて、血液が混ざることで黒ずむこともあります。

萌出性嚢胞自体に痛みはありませんが、袋が大きくなると違和感があるため、子供が食事を嫌がることや、奥歯で噛まずに前歯で食べ物を噛むことがあります。

萌出性嚢胞(ほうしゅつせいもうほう)の治療法と体験談
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萌出性嚢胞(ほうしゅつせいもうほう)の治療法
通常歯が生えると萌出性嚢胞が破けて、萌出性嚢胞は自然に消失しますので、治療の必要はありません。また、歯の生え方には影響はありません。

歯肉は盛り上がってきたのだけどなかなか歯が生えてこないのであれば、歯科医院で相談して下さい。まれですが、必要に応じて萌出性嚢胞を切開する場合もあります。

長期間歯肉が盛り上がったまま放置すると、歯肉が硬くなり歯そのものが生える力を失ってしまうので切開して歯を出す必要があるからです。

萌出性嚢胞(ほうしゅつせいもうほう)の体験談
実際に子供が萌出性嚢胞になったという方の体験談をご紹介します。

歯茎に青タン!?
この時は宴を寝転がせながら遊んでたんですが、大笑いで大口開けた時に見えた右上の歯茎。

青タン!?

みたいな血豆みたいななんか紫っぽく黒くなってる。。おののく


大丈夫だろうか?
ふれあい遊びは続け、何度も口の中を覗く目

やっぱり黒い。。ガクリ

おしまいにすると泣くので、アンコールもして一通り遊んだ後、早速ネットで調べたら


「萌出性のう胞」

とのこと。

なんかの病気かとドキドキしたんですが、どうやら、そうではないようです。

歯が生えようとして歯茎の中で血管破れて起きる現象で、痛みなどは無いそう。
治療も基本的には必要無くて、しばらくしても乳歯が生えてこない場合は切開してアシストしてあげることはあるみたいだけど…。

良かった。病気じゃなくてほっ

子供の歯茎が黒っぽく腫れていたらびっくりしますよね!特に黒い萌出性嚢胞は、見た目がいかにも重症にみえるので、心配される方も多いようです。

歯茎がめちゃめちゃ腫れています!
6歳の子供の上の奥歯の更に後ろにある歯ぐきが(歯は生えていません)メチャメチャ腫れています。
今朝から徐々に腫れていったみたいで、痛みも徐々に増しているみたいです。
夜ご飯も余り食べれない様でした。

丸くプクーッと腫れています。
奥歯のはじが、後の歯ぐきにめり込んできています。奥歯は虫歯になっていたり、治療中でもありません。

萌出性嚢胞はかなり目立つくらい袋が大きいと、噛む時当たって、食欲がなくなる子供もいるようです。

萌出性嚢胞(ほうしゅつせいもうほう)が気になる場合は受診しましょう
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萌出性嚢胞は基本的にそこまで心配するような病気ではありません。赤ちゃんや子供の歯の生え始めによくあることで、歯が生えてくれば治っていることがほとんどです。

とはいっても自分の子供に萌出性嚢胞ができたら心配になりますよね。もし萌出性嚢胞ができて、なかなか歯が生えてこないようなら、歯科医院でみてもらいましょう。必要であれば処置がされます。

子育ては始まったばかりです。ママがあまり神経質になりすぎずに子供の成長を見守っていきましょう!


引用元:
赤ちゃんの歯にできる萌出性嚢胞(ほうしゅつせいもうほう)とは? 用語解説(http://mamari.jp)