県助産師会助産所部会は10日、開業助産師を対象とした新生児蘇生法講習会を駒ケ根市福岡の幸助産院で開いた。上・下伊那地方で開業する助産師を中心に8人が参加。県立こども病院(安曇野市)の廣間武彦新生児科部長を講師に新生児蘇生の技術を学び、助産院での対応力を高めた。

 赤ちゃんが正常な呼吸ができない状態で生まれてきた場合に備えて、助産院でできる対応を学んだ。廣間部長は、「新生児仮死を助けるためには、いかに適切に人工呼吸をするかだ」とし、処置を始める基準や、やめる基準を説明した。実技講習では助産院で備えている人工呼吸用の機器を使い、正しい使い方を教えた。

 県立こども病院では、地域に出て新生児蘇生の技術を広める活動を行っており、同部会が資質向上のために同病院のプログラムを活用した。

 講習では、急変時を想定し、蘇生を施しながら地域周産期母子医療センターにつなぐまでの訓練も行った。助産所部会の川手幸子部会長は「助産院では対応できる人員が少ないが、いざというときに助産師2人でどうすればいいのかを学ぶことができた。いろいろなことを想定した準備ができ、お母さんたちの安心にもつながると思う」と話していた。



引用元:
: 新生児蘇生法学ぶ 駒ケ根で開業助産師対象に講習 (長野日報‎ )