がんにも部位がいろいろとあり、ニュースで耳にするがんの種類もさまざまですが、国が違えば罹患しやすい部位が異なっており、実は日本は諸外国と違って“一部特定のがんが多い”とご存じでしたか?
そこで今回は、世界がん研究基金や米国がん研究協会、日本の国立がん研究センターなどの情報を参考に、日本人女性が特に注意したいがんの部位をまとめたいと思います。
■日本人女性は乳がん、胃がん、大腸がんリスクが高い
がんは、さまざまな生活習慣や食事によってそのリスクが高まると分かっています。生活習慣や食事は暮らす国によって大きく異なりますので、罹患リスクの高いがんの種類も違ってくるはず。
実際、世界がん研究基金や米国がん研究協会の作成した資料を見ると、国によって罹患リスクの高いがんは異なっていると分かります。
例えば南アフリカの女性は子宮頸(けい)がんが最も多く、中国の女性は胃がん・肺がんの患者数が最も多いと分かっています。インドも南アフリカと同じく子宮頸部のがん。
先進国を見ると共通して乳がんの罹患者が多いのですが、日本の場合は乳がんに加えて男女ともに胃がんと大腸がんが多いという特徴があります。
もちろんどの部位も注意が必要なのですが、日本人女性が特に注意すべきがんは“乳がん、大腸がん、胃がん”なのですね。
■乳がん、大腸がん、胃がんリスクを確実に高める要因
日本人が要注意の乳がん、大腸がん、胃がんは、どういった習慣や食生活でリスクが上がってしまうのでしょうか? 国立がん研究センターの情報を参考にまとめますと、
(1)乳がんリスクを“確実に”高める要因
妊娠・出産経験がない、高齢出産だった、授乳歴がない、経口避妊薬(ピル)を使用している、閉経後のホルモン補充療法を受けている
(2)大腸がんリスクを“確実に”高める要因
家族に大腸がん罹患者がいる、肥満である、身長が高い、赤肉・加工肉の食べ過ぎ、飲酒の習慣がある
(3)胃がんリスクを“確実に”高める要因
みそ汁や漬物、魚の干物など高塩分の食品を食べている、喫煙している
などが挙げられています。日本人女性に多いがんのリスクを高める習慣ですから、可能な限り回避したいですね。
以上、日本人女性が特に注意すべきがんの種類と、そのがんリスクを高めるNGな習慣をまとめましたが、いかがでしたか? 定期的な検診に加えて、がんリスクを高める習慣をあらためてみてください。
引用元:
国によって違うの?日本人女性が特に注意すべき「がんの種類」とリスク要因()