赤ちゃんが生まれてわが家に来ると、今までの生活が一変します。次から次へとすることがあり、すぐに1日が終わってしまいます。完璧ママを目指していたのに、疲れてしまってヘトヘトにということはよくあります。ここでは、「離乳食」「おむつ」「入浴」について、ほどほどの努力で上手くやっていく方法を考えてみましょう。


◆家事や掃除の優先順位を下げる

ときには手抜きも必要です。そして、同じ手抜きでも、赤ちゃんへの手抜きよりも家事、掃除などの手抜きをしてもらいたいと思います。パパに理解してもらい手伝ってもらえればベストでしょう。その分時間ができれば、赤ちゃんにいろいろとしてあげたいし、ママのリフレッシュにも使いたいものです。母親が元気でいなければ、父親や赤ちゃんにも影響が出てしまいます。


◆離乳食は手作りにこだわらない

離乳食は手作りでなくては、と思っている人、そんなことはありません。昔と違って、市販の離乳食はとてもよくできています。時間をかけて作っても、赤ちゃんが嫌がったり、ちょっとしか食べなかったりすると、お母さんのストレスも大きいものがあります。時間的に余裕がないならば、いろいろなメーカーの離乳食が出ていますので、試してみてください。赤ちゃんの口に合うものがあるはずです。


◆紙おむつの方が「楽」って本当?

紙オムツを使っている人が多くなっています。紙オムツだから、おしっこを何回かしてから替えよう、それが手抜きだと思っているママ、ちょっと待ってください。赤ちゃんのお尻をよく見てください。赤くなっていませんか。お尻にある皮膚と皮膚がくっついている部分が赤い線になったりしていませんか?それがひどくなるとオムツかぶれです。

オムツかぶれになると、皮膚科や小児科を受診する必要があります。お薬をもらい、手入れをする、などのことを考えると、結局こまめにオムツを替えるほうが楽だということになります。ちなみに、布オムツを使っている人の意見は、紙オムツよりも「楽」というものです。洗濯などが面倒に思えますが、大量の紙オムツをごみとして出すこと、赤ちゃんのお尻のことを考えると、その方が楽という考え方もあるのです。


◆赤ちゃんのお風呂はハードルが高い?

生後1か月までの入浴は、沐浴と言って、赤ちゃんだけが使うお湯でお風呂にいれます。退院の際に産院などで教わりますが、初めてのお母さんには、かなりハードルが高いようです。

ベビーバスは、お風呂場や床に置いて沐浴をすると、実施する人はつらい姿勢をとることになり、すぐに腰を痛めてしまう可能性があります。現在は、台所のシンクに置ける少し小ぶりのベビーバスがあります。それを使うと、お湯を入れるときも捨てるときも便利です。

また、シンクにビニールを被せて、お湯を入れて、シンク自体をベビーバスとみなして行う方法もあります。お湯につけたまま、片手で石鹸や泡タイプの洗浄剤を手に取るのは、それだけで一苦労です。慣れるまでは入浴剤を使用することをお勧めします。ただし、汚れ落ちは石鹸や洗浄剤にはかないませんので、慣れてきたら、赤ちゃん用の石鹸や洗浄剤を使用しましょう。

そして、背中を洗うのに、ヒョイとひっくり返すやり方を教わります。それがまた大変。ひっくり返して背中を洗うことに夢中になっていると、赤ちゃんの顔がお湯についていて、溺れそうになったりして、大変な思いをした方もいらっしゃるでしょう。無理にひっくり返さなくても大丈夫。そのまま上向きで、背中に手を入れて洗ってしまってください。


大人は多少のことなら我慢できますが、赤ちゃんは我慢できません。当分は、赤ちゃん中心で考えてください。確かに育児は大変ですが、いかに手抜きをできるか、ということも楽しんでください。そうした手抜きから、「工夫」が生まれるはずです。

執筆:南部 洋子(なんぶ・ようこ)
看護師、助産師、タッチケア公認講師。株式会社とらうべ社長。国立大学病院産婦人科勤務を経て、とらうべを設立

引用元:
ときには手抜きも必要な、赤ちゃんの「離乳食」「おむつ」「入浴」のコツ(Mocosuku Woman)