子宮頸(けい)がんワクチンの接種後に痛みや発熱などの副作用を佐賀県内で女子4人が訴えていたことが分かった。そのうち1人は、厚労省の調べで昨年7月時点で回復しておらず、現在も回復したという情報は入っていないという。

 29日の県議会文教厚生常任委員会の質疑で、県が明らかにした。2015年6月までにワクチン接種をしたのは、12〜16歳の女子1万8519人。県が県医師会の協力で13年秋に行ったアンケート調査などから4人に副作用が出たことが分かった。

 副作用が出た4人はいずれも、本人や保護者の希望で行う任意接種期間(10年11月〜13年3月末)にワクチン接種を受けた。そのうち3人は発熱や頭痛などを訴えたが、当日もしくは数日間で回復。県が厚労省を通じて14年7月に把握した情報では、1人に痛みやめまい、ふらつきなどの歩行障害が続いていたという。

 医療費を独自に給付するなど支援策を打ち出す都道府県も出ているが、県健康増進課は「今月17日に国が示した当面の対応の中で、県にワンストップの相談窓口を設け生活面での支援を行うとする方向性が示されている。国が出す具体策など動向を注視しながら不安解消に努める」と述べるにとどめた。



引用元:
県内で4人に子宮頸がんワクチンの副作用(佐賀新聞‎ )