乳がんの早期発見、早期治療を啓発する「ピンクリボンフェスティバル2015」が27日、岐阜市橋本町のハートフルスクエアーGで開かれた。専門医が患者らに、進化し続けるがんの薬物療法について分かりやすく解説した。

 岐阜県内の乳がん患者会「あけぼの岐阜」が主催し、女性ら約50人が聴講した。

 岐阜市出身の佐治重衡・福島県立医科大学腫瘍内科学講座主任教授は「ここ数年でがんの治療薬はとても進歩している」と強調。がん細胞の特徴的な分子だけを攻撃する「分子標的治療薬」の効果について説明しながら、「高血圧やうつ症状など従来の薬とは違った副作用が生じ、使い方の難しさがある」と指摘した。

 がんでブレーキのかかった免疫の攻撃力を回復させるとして注目されている「免疫チェックポイント阻害薬」も紹介。一方で「がんの薬物療法は複雑化しており、専門家が必要だが、日本の腫瘍内科医はまだまだ少ない」と述べた。

 川口順敬・朝日大学村上記念病院乳腺外科教授は、10月から同病院で乳がんの遺伝子検査を始めることを紹介した。




引用元:
乳がん薬物療法、専門医が解説 岐阜市でピンクリボンフェス(岐阜新聞‎)