子どもの食事については、何かと悩みが尽きないもの。特に乳幼児期は、あれこれ試行錯誤が続く時期でもありますね。
そんな時に頼りになるのが、自治体の保健センターなどにおかれた相談窓口です。管理栄養士・保健師・歯科衛生士など専門職の方が在籍していて、日頃の食事や育児に関する相談に丁寧に答えてくれます。


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これでもいいんだ!という自信が持てる
実は私も、娘の離乳食で悩んでいた時に、保健センターの電話相談を利用しました。わざわざ電話するほどでも…と、少しためらっていたのですが、実際に栄養士さんとお話しすると、丁寧なヒアリングで改善点をアドバイスしてくれるだけではなく、良いところも教えてくれるので、「このやり方でもいいんだ!」と自信やゆとりが持て、気持ちが軽くなりました。

本やインターネットでもたくさん情報がありますが、それでもスッキリしないなぁというママは、ぜひ身近な保健センターなどで、話を聞いてもらうのもオススメですよ!

今回は、品川区保健所・荏原保健センターで、子どもの食事についてよくある相談内容とそのアドバイス例を教えていただきました。


離乳食期の悩みで多いのは「食べない」こと
こちらの保健センターでは、やはり乳幼児期の食事についての相談が多いそう。
まず、離乳食期で多いのは、「食べない・食べる量が増えない」というお悩み。そんなママのチェックポイントとしては、


•食事の時間が決まっているか
•授乳間隔がちゃんと空いているか?
•果汁やイオン飲料、ベビー用おやつをあげていないか?


という点があげられるそうです。

特に母乳育児の場合は、泣いているとすぐに授乳してしまいがち。ちょこちょこ飲むことで常にお腹が満たされてしまい、その結果、離乳食が進まないことも。1日の食事とミルクの時間を見直して、空腹の時間をちゃんと作り、次の食事に備えるよう、リズムを付けるのが大切だそう。

さらに、あまり食べさせようとしすぎると余計食べなくなる傾向も…。ママも心にゆとりを持てるといいですね。




1〜2歳頃の食の悩みは「偏食」や「遊び食べ」
次に、1〜2歳の頃の食事では、「好き嫌いや偏食」、「遊び食べ」の相談が多いとのこと。そんなママへのアドバイスは、


•空腹で食卓につくこと
•食べやすい切り方・調理法にすること(大きさ・かたさなど)
•苦手なものも時々は食卓に並べ、食べる機会をなくさないこと
•おもちゃは片付け、食事に集中できる環境をつくること。食卓についてから、30分以上たっても食べ終わらない場合は、無理に食べさせず片付けること


この時期は、野菜のようにうま味が少なく、苦みが多い食品をおいしいと感じることができないため、嫌がることもあります。今は、いろいろな食品と出会いながら、味覚を形成していく時期。おいしいと思って食べられるようになるまでは、長い時間と多くの経験が必要です。

葉物野菜のように繊維が多いものは、まだ噛んで飲み込むことがうまくできないため、大人よりもやわらかくゆでる、繊維を断ち切るように垂直に切るなど、調理を工夫することで食べやすくなることも。

また、食べない食材でも、「もう出さない!」のではなく、時々ごく普通に食卓に並べて、一緒に「おいしいね!」と食べてあげるのが良いのだとか。少しずついろいろな味にも慣れてくるので、食べられる機会は無くさないであげるのが大切だそうです。

空腹で食卓につけるよう大人が意識することで、子どもも食事に集中し、苦手なものもおいしく食べることができるというアドバイスもいただきました。

今回ご協力いただいた品川区荏原保健センターでは、電話相談や予約をすれば対面での相談も可能です。「『聞いてもらってよかった! 何かあったら、また相談しよう!』と思ってもらえたら嬉しいです」と話してくださいました。

各市区町村、皆さんのお住いの近くにも身近な相談窓口がありますので、気になることがあったら一人で悩みすぎず、気軽に相談してみてはいかがでしょう?


引用元:
子供の食事、栄養面で困った時に訪れたい! 保健センター利用のススメ(excite)