喫煙者だけでなく、その近くで副流煙を吸っている人も肺がんを発症する危険性が高いことが知られています。今回の研究では、妊娠中の女性を対象に副流煙に対する意識を高めるプログラムの有効性を検証しました。



◆副流煙予防プログラムを行う群と標準的ケア群にランダムに振り分け
100人の妊娠中の女性を副流煙予防プログラムを行う群と対照群にランダムに振り分けました。

副流煙予防プログラムとして副流煙の問題や副流煙を避ける方法などの指導を行いました。対照群は、標準的なカウンセリングケアを行いました。



◆副流煙プログラムを行うと副流煙を吸った量が減少
一酸化炭素排出量(副流煙を吸った量の指標)について、研究開始時点では、副流煙予防プログラムを行う群で3.8±2.43ppm、対照群で3.8±2.24ppmと差は見られませんでした。プログラム終了時に、副流煙予防プログラムを行った群では1.5±1.53ppm、対照群では4.9±2.11ppmと統計的に有意な差が認められました。

つまり、妊娠中の女性に副流煙予防プログラムを行うことで、副流煙を吸うことを妨げる可能性を示唆する結果となりました。



このような予防プログラムを行うことで、副流煙を避ける意識が広がっていくかもしれません。お腹のなかの子どもに悪い影響を与えないための試みがなされています。



◆参照文献
Randomized trial of a secondhand smoke exposure reduction intervention among hospital-based pregnant women.

Addict Behav. 2015 Feb

[PMID: 25452054 ]




引用元:
妊娠中、副流煙を吸わないように行動する有効なプログラム (MEDLEY(メドレー)‎)