赤ちゃんの足を守るためには、前編で紹介したように良い靴を選ぶこととあわせて、ちょうど良いサイズを選ぶことが大切です。

そこで今回は、正しいサイズの選び方と、靴の履き方のポイントについてご紹介します。


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※写真はイメージです。実際のおすすめの靴とは異なります。




赤ちゃんの靴を選ぶために、正しいサイズの測り方
赤ちゃんの靴を選ぶために、まずは足と靴のサイズを測りましょう。

1.メジャーで、赤ちゃんの足のサイズを測る
両足でまっすぐ立ち、裸足の状態で、「足長(そくちょう)」と「足幅(そくふく)」を測りましょう。

【足長】 足のつま先(親指か人さし指のどちらか長い方)からかかとまで
【足幅】 足の親指の付け根から小指の付け根まで(足まわりではなく直線)


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2.靴の中の寸法を測る
中敷を取り出せるタイプは、中敷の寸法を測ると簡単です。
中敷に直接、赤ちゃんの足を当ててみるといいですね。
取り出せない場合は、金属製のメジャーで靴の中を直接測ってください。

3.赤ちゃんの足のサイズと、靴のサイズを照らし合わせる
この時のチェックポイントは以下です。

●【足長】つま先に余裕空間(捨て寸)がある
1足目は9〜10mm(成長分とデザイン上の余裕空間のみ)の余裕空間を。
2足目からは12〜13mm(踏み返しのときに、足が前に移動するので多めに)の余裕空間を確保しましょう。

赤ちゃんの足の親指が短い場合や、靴のつま先が細い場合には、14〜15mmの余裕空間を確保することをおすすめします。

余裕空間がないと、足の指の骨が変形する原因になりますし、足の指がのびのびと動かせないため、正しい歩き方ができません。

しかし、靴を履いたときに甲や足首まわりがフィットしていないと、つま先が前に移動しすぎてやはり骨の変形につながる上、浮き指(足の指が床に着かずに浮いている状態)の原因にもなります。
必ず、甲や足首まわりがフィットした靴を選んだうえで、余裕空間を確保してください。

※一般的な靴のサイズ表示は、足のサイズに「捨て寸」を加えたものです。
メーカーによって捨て寸の設定(サイズ表示と実寸法の差)は違います。

●【足幅】足の幅が中敷にほどよく収まる
中敷の幅よりも足の幅が広いと、内反小趾(ないはんしょうし)の原因になります。
内反小趾とは、足の小指が親指側に曲がり、小指の付け根が外側に出すぎてしまう状態のことです。悪化すると、痛みや歩行困難といった問題を引き起こします。
メーカーによって靴の横幅は違いますので、足幅がほどよく合う靴ブランドを選んでください。

横幅が「広い・ふつう・狭い」の3種類展開している靴なら、赤ちゃんの足にフィットするサイズを見つけやすいですよ。

靴に赤ちゃんの足が合っているか、試し履きのチェックポイント
「間違えると足の形が悪くなる! 赤ちゃんのファーストシューズの選び方<前編>」でご紹介した良い靴の条件を満たしていて、さらに余裕空間(捨て寸)を確保したサイズの合う靴を見つけたら、実際に赤ちゃんの足に履かせてみましょう。

<靴を履かせる時に注意する、履き方のポイント>

•靴下を履かせる
•靴を履く時には必ず座って、足に体重がかからない状態で履く
•靴ひもやマジックテープをゆるめて、履き口をしっかり開く
•足のかかとを靴のかかとに合わせ、床にトントンして、さらにピッタリ密着させる
•ひもやマジックベルトで、足を靴の中の正しい位置に固定する


<靴を履いた後で注意する、サイズチェックのポイント>

•足のかかとと靴のかかとがしっかりとついているか?
•履き口まわりに余分なすき間はないか?
•足の甲がブカブカしていないか?
•足の親指の付け根から小指の付け根までの長さが、靴の幅と合っているか?
•歩き方がぎこちなくないか?


買い替えの目安は、歩き始めから3歳くらいまでは平均3ヵ月、その後は6ヵ月です。
中敷を外して指の跡を確認し、つま先の余裕がファーストシューズで4〜5mm、2足目以降は7〜8mm程度になったら新しい靴を買ってあげましょう。
赤ちゃんや子どもは骨がやわらかい分、合わない靴でも履き続けることができてしまうので、パパやママが注意してあげてくださいね。
できれば、子どもの足や靴の知識を持っている、専門のシューフィッターがいるお店で買うと安心ですよ。


※足の「ゆび」を表現する漢字について:
足の「ゆび」を手の指と区別するために、専門的には「趾」という漢字を用います。


引用元:
間違えると足の形が悪くなる! 赤ちゃんのファーストシューズの正しい選び方<後編>(excite)