非閉塞性無精子症(ひせいそくせいむせいししょう)とは?
非閉塞性無精子症とは男性の精子に関する病気で、不妊治療を行う前の検査で聞いたことがある方もいるかもしれません。
非閉塞性無精子症はNOAとも呼ばれ、漢字の多い難しそうな用語に見えますが、不妊治療の際には大切な用語ですので知っておきましょう。
非閉塞性無精子症(ひせいそくせいむせいししょう)の症状
非閉塞性無精子症は精子が作られる精巣から精子が対外へ出ているように道が確保されているのにも関わらず、体外へ出ていけるほど十分な精子が精巣で作られていない状況を指します。
体外へ精子が出ないと妊娠にもつながらず、不妊症の原因となってしまいます。
ですが非閉塞性無精子症でも精液中に精子が1つも見つからなかったとしても、精巣内で少ない数ですが精子が作られている場合があります。
非閉塞性無精子症と言っても精子が1つもないというわけではありませんので、非閉塞性無精子症と診断された後に必ず詳しい検査を再度受けるようにしてください。
非閉塞性無精子症(ひせいそくせいむせいししょう)と閉塞性無精子症(せいそくせいむせいししょう)の違い
両方とも不妊症に関する用語ですが、閉塞性無精子症の場合は非閉塞性無精子症と違って精巣の中で精子は作られます。ですが精巣から体外へ出るための道が閉塞されており、体外へ出ることが出来ません。
閉塞性無精子症の場合は閉塞している部分を開ける手術を行うだけですので、日本でも治療が出来ます。もしくは精巣から直接精子を抽出した後に顕微授精も可能です。
非閉塞性無精子症(ひせいそくせいむせいししょう)の原因
非閉塞性無精子症の原因はクラインフェルター症候群や成人になっておたふく風邪にかかり精巣炎が発症したことによるものです。
クラインフェルター症候群とは通常のヒトよりも染色体のXの数が多くなることで、500〜1000人に1人がかかっている病気です。
非閉塞性無精子症は男性の約1%に存在する病気です。
関連記事:
精子の運動率とは?標準数値を知ろう!
妊娠しにくい夫婦の原因を調べると、約半数は男性側に原因があるといわれて…
非閉塞性無精子症(ひせいそくせいむせいししょう)の治療法
非閉塞性無精子症と診断されても、自分の血を引いた子供はできないのか、と落ち込む必要はありません。非閉塞性無精子症でも妊娠は可能です。
非閉塞性無精子症の治療法を紹介しますので参考にしてみてください。
手術による治療
顕微鏡下精巣内精子回収法または精巣生検という手術を行います。精巣を切り開き精子がいそうな太くて白く濁っている精巣管を探し掴み取り、その中から精子細胞を探し出します。
この手術は1時間以上時間がかかるので非閉塞性無精子症患者にとっては負担の大きな手術です。さらに2回目以降の手術では精子を得られる確率が低いため、複数回手術を行うことは避けなければいけません。
そのためこの手術では、1回の手術でなるべく多くの精巣管から精子細胞を見つけ出し凍結保存します。
局所麻酔では痛みや不快感が十分に取れないので全身麻酔で治療を行いますが、それでも疼痛が1週間ほど続く場合があります。
非閉塞性無精子症(ひせいそくせいむせいししょう)でも妊娠できる
顕微授精という別名ICSIを行うことで非閉塞性無精子症でも妊娠することが出来ます。非閉塞性無精子症の手術による治療をうけ、1個でも生きている精子を採取出来れば妊娠の可能性はあります。
体外に取り出した卵子に採取した精子を直接注入する顕微授精は、重度男性不妊を抱えたご夫婦のために誕生した治療法ですので、生きている精子が見つかれば十分に妊娠の期待が出来ます。
男性不妊症の原因「乏精子症」とは?
不妊の原因は女性にあると思われがちですが、実は男性不妊も多いのが現実で…
非閉塞性無精子症(ひせいそくせいむせいししょう)ではパートナーを支えてあげよう
非閉塞性無精子症は男性の不妊症ですが、もちろん女性にも大きく関係があります。妊娠は1人で出来るわけではありません。夫婦の力が合わさってできるものですので1人で頑張っても意味がありません。
非閉塞性無精子症と診断されればショックは大きく、かなり落ち込むでしょう。ですが大変で負担の大きな治療も2人であれば頑張れます。不妊治療がうまく進むようにパートナーを支えてあげましょうね。
引用元:
非閉塞性無精子症(ひせいそくせいむせいししょう)とは? 用語解説(ママリ)