乳幼児の先天性難聴の早期発見につなげようと、岩手医大は13日、「新生児聴覚スクリーニング検査」に関するセミナーを盛岡市菜園の県医師会館で開く。参加無料。

 先天性難聴は1000人に1人が発症すると言われる疾病。完治はしないが、早期に発見して補聴器の装着や耳に電極を埋め込む人工内耳手術をすれば、言語発達の遅れを防ぎ、通常の小学校に通える可能性が高まる。

 生後数日で行う「新生児聴覚スクリーニング検査」は、早期発見に有効とされ、乳児に音を聞かせて脳波で難聴の有無を診断する。現在、県内の産婦人科と新生児科の8〜9割が導入している。

 セミナーでは、岡山県や秋田県など先進県での取り組み例を紹介するほか、参加者との質疑応答の時間も設ける。

 岩手医大耳鼻咽喉科の小林有美子助教は「赤ちゃんの聞こえと、言葉の発達を守るためにも早期発見が重要。妊婦や保健師、幼稚園職員などにぜひ参加してほしい」と話している。

 事前の申し込みが必要だが、席が空いていれば当日の参加も可。

 希望者は、岩手医大臨床遺伝学科に電話(0120・05・4133)かファクス(019・907・3771)、メール(iwate.nhs@gmail.com)で申し込む。


引用元:
乳幼児難聴 早期発見へ…岩手医大無料セミナー(読売新聞)