ヒトの体内に出来たがん細胞は、特殊な信号を出して免疫による攻撃を受けないようにしていますが、この信号を遮断する新しいタイプの治療薬を卵巣がんの患者20人に投与したところ、半数近くでがんがなくなったり、進行が止まったりする効果が確認されたと京都大学の研究グループが発表しました。
この臨床研究は、京都大学の濱西潤三助教などのグループが「抗PD−1抗体薬」という新しいタイプの治療薬を使って行いました。
ヒトの体内にがんができると免疫細胞が攻撃しようとしますが、がん細胞は特殊な信号を出してこの働きを抑え、増殖を続けることが最近の研究で分かってきています。新たな治療薬は、がん細胞が出すこの特殊な信号を遮断するもので、研究グループは、ほかの治療法では効果が見られない卵巣がんの患者20人に2週間に1回のペースで1年間投与しました。その結果、2人の患者でがんがなくなったほか、7人でがんが小さくなったり進行が止まったりする効果が確認できたということです。
この治療薬は、皮膚がんの治療薬としてはすでに国内でも承認され医療現場で使われているほか、20種類以上のがんについて世界各地で臨床試験が行われているということです。
濱西助教は、「高い効果が確認されとても驚いた。新たな治療法として期待できる」と話しています。
引用元:
卵巣がんで新治療薬の効果確認 京大研究グループ(NHKニュース)