■風疹
妊娠して初めて風疹ウイルスに感染すると、赤ちゃんに難聴や心臓疾患、白内障、緑内障の疾患が起こる場合があります。これらの症状は先天性風疹症候群と呼ばれており、特に妊娠4〜20週の期間は感染しないように注意が必要です。 これまでに風疹にかかったことがない人や、検査によって風疹の抗体が足りないことが分かった人は、家や職場などで感染しないよう気を付けましょう。妊娠前に、家族や夫に予防接種を受けてもらうことも検討してもいいかもしれません。
■HTLV-1
HTLV-1は、ヒトT細胞白血病ウイルス-1型ともいい、血液中にあるTリンパ球に感染するウイルスです。感染者のほとんどは、症状が出ることなく一生を過ごしますが、年間感染者の1000人に1人の割合で、感染から40年以上経ってから成人T細胞白血病、もしくはHTLV-1関連脊髄症になるケースがあります。 母体が感染している場合、母乳によって赤ちゃんも感染する可能性があるため、医師と授乳方法について相談することが大切です。
■水疱瘡
水疱瘡の免疫がない母体が妊娠中に初めて感染すると、眼の異常や皮膚の萎縮といった症状が赤ちゃんに生じたり、早産や流産の原因となったりする可能性があります。また、妊娠中に感染すると、通常よりも重症化しやすいといわれており、水痘肺炎を合併したり最悪の場合には死に至ったりする危険もあります。
■性器クラミジア感染症
性器クラミジア感染症は、若い世代の女性に多い性感染症です。トラコマチスやクラミジアが原因となって感染し、自覚症状は現れません。感染に気付かず出産の際に赤ちゃんに感染してしまうと、新生児肺炎や結膜炎を発症してしまいます。また、胎児を守る羊膜に細菌が侵入してしまうと、前期破水を引き起こしてしまうこともあるのです。感染した場合は、抗菌薬を使って出産までに完治させます。
■性器ヘルペス
性感染症の1つである性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスが原因となって起こります。外陰部にかぶれや水疱といった症状が現れ、一度感染すると体内の神経節に潜伏して妊娠してから症状が出てくるケースがあります。出産の際に産道感染してしまうと、肺炎を引き起こす可能性があるため、帝王切開での出産になることもあります。
■梅毒
妊娠中に梅毒に感染してしまうと、胎盤から胎児に影響を与えてしまい、誕生後すぐに赤ちゃんが亡くなったり、死産になったりする確率や約40%にもなります。また、子宮内胎児死亡や流産、早産、子宮内胎児発育不全などになる可能性が考えられます。母体が梅毒の治療を行わなかったり、妊娠34週以降に梅毒の治療を受けたりした場合には、胎児の40〜70%が梅毒に感染するといわれています。仮に出産にまで至ったとしても、難聴や扁平コンジローマ、骨髄炎など様々な症状が早ければ生後数週から2〜3ヶ月、遅ければ7〜14歳で発症します。
引用元:
知っておいて!胎児に悪影響な感染症・性感染症(STD)について(マイナビニュース)