血液検査から乳がんの再発を予測できると分かった。

 このたび血液の中の腫瘍のDNAを検出する新しい方法が開発されたと報告されている。

 英国ロンドンのがん研究所(ICR)と王立マースデン病院を中心とする研究グループが、世界的な科学誌サイエンスの姉妹誌、サイエンス・トランスレーショナル・メディシン2015年8月26日号で報告した。

検出されると再発率12倍
 研究グループは、初期の段階で乳がんが見つかり、化学療法を受けた上で切除を受けた55人を対象として、取った腫瘍に基づいて、手術後とその後6カ月ごとに血液を調べて腫瘍のDNAが含まれているか調べた。

 血液の中に腫瘍のDNAが検出できた人とできない人がいて、検出された場合には、検出されなかった場合と比べて再発率が12倍になると分かった。

 別の方法で確認する場合と比べると、平均7.9カ月前に再発を見つけ出すこともできた。

個人ごとに突然変異をターゲットに
 研究グループは今回、個人ごとのがん細胞の突然変異を調べる方法を取っている。

 さまざまな乳がんには共通した変異が分かっている。個人ごとにがん細胞を調べて、対応する突然変異を検査で見つけ出す。

 あらかじめ再発が分かるので、薬を選ぶ参考にもなる。

 研究グループは病院で検査を利用するにはまだ数年かかると見通しを説明。これからより多くの人数を対象として臨床試験を進めるという。

 がんの再発を血液検査で検出する方法はほかにもある(乳がんの進行や転移が採血だけで分かる、時間差で起こる遺伝子の突然変異も正確に診断)。日本でも研究は進んでいる(「採血1回、がん13種」3年先行く会社北陸に)。一般化してきそうだ。



引用元:
血液検査で乳がんの再発を予測、新技術を開発(Medエッジ)