経口避妊薬(ピル)を過去でも現在でも飲んだことがある人は、関節炎の症状が軽くなる可能性があるようだ。
18歳から60歳の女性を対象に検証
ドイツ、リウマチ研究センターのカティンカ・アルブレヒト氏らの研究グループが、アースリティス・ケア・リサーチ誌において2015年8月14日に報告している。
研究グループは、経口避妊薬と症状の変化との関連について検証している。
対象としたのは、早期の関節炎を持つ18歳から60歳までの女性で、ホルモン補充療法を受けていない273人。
経口避妊薬を飲むことと、関節炎の悪化の状況のほか、治療や自己評価による症状の変化について、2年にわたって評価した。
自己評価は、いくつかの指標を使って調べている。「関節リウマチの病気の点数の指標(RAID)」「関節リウマチの病気の悪化の度合いの指標(RADAI)」「気分と不快感についての指標(PROFAD)」など。
過去か現在に飲むと軽く
対象者の内訳は、経口避妊薬を飲んだことがない人は18%、過去に飲んだことがある人は63%、現在飲んでいる人は19%。
経口避妊薬を現在飲んでいる人と過去に飲んだことがある人は、飲んだことがない人に比べて、12カ月時点での症状をはじめ各種の指標は改善していた。
2年間縦断的に、関節リウマチの病気の点数の指標(RAID)については、平均スコアが経口避妊薬を現在飲んでいる人と過去に飲んだことがある人で高かった。
血液検査で測る炎症マーカーそのものは、経口避妊薬を飲むことと関連していなかった。
神経の中枢に近い場所に効いている?
関節炎の薬としてステロイドを使っている人を見ると、特に機能障害がある人の場合には、経口避妊薬を飲んだことのない人で高い割合で使っていた。
研究グループは、「神経の末端に近い場所に効果を示しているというよりは、脳や脊髄のような中枢に近い場所に効果を示している可能性がある」と説明している。
引用元:
経口避妊薬(ピル)は関節炎を軽くする、過去の使用でも効果確認(Medエッジ)