赤ちゃんの上皮真珠(じょうひしんじゅ)ってどんな病気?
上皮真珠とは生後3、4ヶ月までの赤ちゃんの歯茎に、白色や黄白色の光沢のある直径1〜3mm位の膨らみができていることがあります。触ってみると歯とは違う柔らかい感触があります。

1〜2個だけの上皮真珠もあれば、いくつか並んでいる場合もあります。真珠のように光っていることから「上皮真珠」と呼ばれています。

赤ちゃんの上皮真珠(じょうひしんじゅ)が出現しやすい部位
•上顎の前歯
•臼歯部
•口蓋部
臼歯は奥歯のことで、口蓋部は上顎の部分のことです。上皮真珠は上の前歯の部分によく出現します。上の前歯の付け根から唇側にわたり、広い範囲で集中的に出現する傾向があります。

奥歯の部分では散発的にみられ、上顎の部分にもみられることもあります。

特に上顎の正中部にみられるものは、エプスタイン真珠とよばれています。これはお腹の中の赤ちゃんの成長過程で、左右の上顎が結合するとき、組織が吸収されずに残り、変化して出てきたものです。

赤ちゃんの上皮真珠(じょうひしんじゅ)の症状を画像で紹介
画像:www.chukai.ne.jp .

上皮真珠が口の中にあっても自覚症状のない場合が一般的です。

粘膜表面の近くに現れ、歯肉の表面からやや突出しているものが多いです。2、3個の上皮真珠がみられて、以後数の増加がみられることがあります。


赤ちゃんの上皮真珠(じょうひしんじゅ)の発生頻度
赤ちゃんがお腹の中にいる状態では100%、生後1ヶ月以内の赤ちゃんでは80〜85%に上皮真珠があるといわれています。実際には、上皮真珠の存在に気づく方はわずかです。

上顎の前のほうや、下の奥歯のところなど、分かりやすいところに出てきたものや、数が多いもの、大きいものは、気づく方が多いようです。

赤ちゃんの上皮真珠(じょうひしんじゅ)の原因は?
赤ちゃんがお腹の中で育っていくとき、顎の中で歯が作られる過程でできた組織の残りや死んだ細胞が、吸収されずに歯茎の表面に出てきたものです。

歯の生え始めと誤解されることもありますが歯ではありません。痛みやかゆみもないです。男女ともにみられます。

赤ちゃんの上皮真珠(じょうひしんじゅ)の治療法と注意点
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赤ちゃんに上皮真珠がある場合の治療法と完治までの期間はどのくらいかかるのでしょう。

赤ちゃんの上皮真珠(じょうひしんじゅ)の治療法
治療の必要はありません。そのままにしておいて大丈夫です。上皮真珠の影響で歯並びなど歯の生え方にに影響がでることはありませんので、安心してください。

赤ちゃんの上皮真珠(じょうひしんじゅ)の完治までの期間
乳歯が生えてくる生後6ヶ月くらいまでに、上皮真珠は少しづつ小さくなり、自然に消滅します。

上皮真珠が自然に取れてしまうことがありますが、小さくて害はないので、赤ちゃんがもし飲み込んでも問題ありません。取れた後は、傷もなくきれいな状態に戻ります。

赤ちゃんの上皮真珠(じょうひしんじゅ)がある場合の注意点は?
上皮真珠があるために、赤ちゃんが母乳やミルクを飲む時の妨げになるということはほとんどないようです。

親が無理にとろうとしたり、頻繁に触ったりしないようにしましょう。触った箇所を傷つけて、細菌が入って炎症を起こす原因になります。


引用元:
赤ちゃんの上皮真珠(じょうひしんじゅ)の原因と症状を画像と共にご紹介(ママリ)