新生児メレナという病気を知っていますか?新生児メレナは生後28日以内の新生児に発症する病気で、吐血や血便の症状がでます。今は病院での予防が可能なので新生児メレナが発病する可能性は低いですが、万が一のことを考えて新生児メレナの症状や治療法、原因などを知っておきましょう。新生児メレナから守って上げましょうね♪

新生児メレナとは?症状と原因
新生児メレナという病気を聞いた事はありますか?生後28日以内の新生児にのみ発病する新生児メレナは、吐血や血便などの消化器官の出血を指します。

別名新生児出血症や真性メレナとも呼ばれます。新生児メレナは母乳育児の赤ちゃんに多く見られますが、予防できる病気ですので、国内の新生児メレナ発症率は年に数十件です。

新生児メレナの症状
新生児メレナにかかると茶褐色の吐血と血便が起こります。初期の血便は赤いというよりは赤黒い血便で、すぐに茶褐色の血便に変化します。

新生児メレナの症状が悪化すると茶褐色の血便に鮮明な血が混ざります。その他にも皮下出血、臍出血のみられるようになります。

消化器官で出血しやすくなる新生児メレナでは、出血場所によっては命に関わる場合もありますので注意が必要です。

生後3週間を過ぎてから新生児メレナと診断された場合には、頭蓋骨内出血の恐れもありますので精密検査を必ず受けるようにしてください。

新生児メレナの原因

新生児メレナの原因はビタミンKが不足していることです。ビタミンKが胎内にはほとんどありませんので、新生児はビタミンKが足りない状態で産まれてきます。

ビタミンKが不足してしまうと、血液が固まりにくくなってしまい、出血しやすくなってしまいます。新生児にはほとんどビタミンKがありませんので血液が固まりにくくなり、そこへ腸内細菌が重なり出血に至ります。

新生児メレナの原因は消化器官粘膜からの出血ですが、進行すると脳内出血を引き起こします。

新生児メレナと仮性メレナの違い
新生児メレナと似たような名前ですが、症状は違います。新生児メレナと同じく吐血と血便はありますが、仮性メレナの場合は母親の体から摂取した血液を排泄するための出血です。

授乳の際に乳首から母親の血液を飲んでしまった場合も吐血、血便の症状が出ますがこれは仮性メレナの症状です。

見た目では新生児メレナか仮性メレナかわかりませんがよく見ると血液の色が違い、仮性メレナの場合は鮮血がでます。

血液検査を受け、血液の中に成人のヘモグロビンが検出されれば仮性メレナと診断され、ビタミンK不足ではありませんので治療の必要はなくなります。

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新生児メレナの治療法と予防法

新生児メレナにもしかかってしまったらどう治療すればよいのか、新生児メレナを予防するための予防法を紹介します。確認してみてください。

新生児メレナの治療法
新生児メレナと診断された場合は、ビタミンKが不足しているのでビタミンKを補充するために輸血が行われます。出血を抑えるために薬物療法や外敵手術が行われる場合もあります。

薬で治療を行う際には制酸薬や胃粘膜保護薬、ヒスタミンH2受容体拮抗薬が使用されます。

すべて小児科で行う治療ですので、新生児メレナの症状が疑われる場合は必ず小児科を受診してくださいね。

新生児メレナの予防法

新生児メレナの予防のために出産後、退院するまでの間に通常は新生児にビタミンK2シロップを飲ませ、ビタミンKを体内に補充します。

生後1ヶ月健診の際にもビタミンKを補充する処置が行われるので、病院で出産し健診も受けているのであればビタミンK不足になり新生児メレナにかかる可能性はほとんどありません。

市販のミルクにはビタミンKがバランスよく含まれていますが、母乳に含まれるビタミンKは母親の食事や栄養バランスに左右されます。

そのため母乳育児をするのであれば、小松菜やモロヘイヤなどビタミンKが多く含まれる食材を積極的に摂取することが必要です。

新生児メレナで後遺症が残る可能性
新生児メレナは病院で予防ができるようになったので、発症する可能性は低くなってきています。もしも新生児メレナを発症してしまったとしても、後遺症が残る可能性はほとんどありません。

ですが新生児メレナを発症し、後遺症が残らない可能性は0というわけではありません。今までに出たことがないというだけですので、普段から新生児のことを気にしてあげてくださいね。

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新生児メレナからは母親が守ってあげる!

新生児メレナについて、症状や予防法などは確認出来ましたでしょうか?新生児はまだ免疫などができていないので、病気にかかりやすい状態です。

母親が気にしてあげないと、新生児はどんどん弱っていってしまいます。新生児メレナを発症しないためにも、常に新生児を気にしてあげて、楽しい育児生活を送りましょうね♪



引用元:
新生児メレナとは?原因や治療法を紹介 用語解説(mamari)