9月3日は「ぐっすり」にちなんで「睡眠の日」となっています。
人の睡眠は、“メラトニン(別名:睡眠ホルモン)”という脳内物質に支配されています。
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このメラトニンは、ママの母乳にも含まれています。実は、生まれたての赤ちゃんは「眠るのが仕事だ」というのに、体内でメラトニンを作ることができないので、ママの母乳を介してメラトニンを補ってもらっていたのです(ミルクで授乳しているママは、ミルクにもメラトニンが十分含まれていますので、安心してくださいね)。
そこで今回は、「睡眠の日」にちなんで、赤ちゃんの眠りとママの母乳の関係について、少し掘り下げてみましょう。
赤ちゃんの体内時計ができるまで
「朝起きて夜寝る」という睡眠リズムは、体内時計のなせる技なんですよ。でも赤ちゃんの体内時計が、地球と同じ24時間周期になるには、少し時間がかかります。
生まれたての赤ちゃんは、昼夜関係なく眠っています。個人差はありますが、一般的には3時間ごとに授乳が必要になります。この時期の赤ちゃんは、3時間寝て数十分起きているという、1日に複数周期の睡眠リズムで生活しています。
生後1ヶ月を過ぎると、目立ってではありませんが、少しずつ眠る時間が夜に推移していきます。生後2ヶ月を過ぎると、赤ちゃんは朝日の光で目覚めるようになり、4ヶ月までの間に、明らかに「赤ちゃんの昼間起きている時間が長くなった」とに感じるようになっていきます。
この時期の赤ちゃんのために、次のような生活をイメージしてください。
・朝起きたら、赤ちゃんが寝ている部屋のカーテンを開け、部屋を明るくする
・昼間は、できるだけ赤ちゃんと一緒の部屋で過ごし、積極的に赤ちゃんを連れてお買い物やお散歩に出かける
・日が暮れる時間帯になって、赤ちゃんに「そろそろ眠って欲しいな」と思った頃に赤ちゃんを少し暗い環境で寝かせ、ママは普通に家族の夕飯の準備や後片付けを始めます。
神経質にならずに、ママが規則正しい生活を、赤ちゃんと一緒にすればいいのです。
この時期の赤ちゃんは、外の世界に早く慣れようと一生懸命なので、赤ちゃんの周囲の陽の光や部屋の明るさが、自然と赤ちゃんの体内時計を矯正する助けとなります。
こうして生後4ヶ月になると、ようやく赤ちゃんにも24時間周期の体内時計が出来上がります。
(※「生後○ヶ月」という目安は、「3.出生後の睡眠覚醒リズムの発達と睡眠覚醒リズムの発現 3P_PDF」を参照)
ママが夜型生活だと母乳のメラトニンが少ない?
母乳研究を60年以上続けるビーンスターク・スノー株式会社によると、ママの母乳のメラトニンの量は、昼に比べて夜の方が圧倒的に多く、夜型生活のママの母乳だと早寝のママよりも、母乳のメラトニン含有量が少ないというデータもあります。
初産の新米ママほど、赤ちゃんの生活スタイルに振り回されてしまいます。おまけに、夜遅く仕事から帰ってきたパパも、赤ちゃんかわいさに赤ちゃんを起こしてしまうので、ママはせっかく寝かせた赤ちゃんを再び苦労して寝かしつけ、パパの夕飯の準備や後片付けもます。こうして、ママの生活はどうしても夜型になってしまいがちなのです。
とくに、まじめな初心者ママほど、夜型で寝不足にも拘らず、「赤ちゃんが眠った間に少しでも家事や家族の世話を……」と思って、昼寝もしない人が多いのです。しかし、このようにママが寝不足だと、ママの脳内のメラトニン生成量が減少し、母乳のメラトニン含有量はますます減少し、赤ちゃんの睡眠にも悪影響を及ぼしてしまうのです。
赤ちゃんの睡眠のために、また夜泣き防止のためにも、ママの母乳の豊富なメラトニンが必要なのに、ママの努力が裏目に出ているなんて、悲しいことですね。
育児の悩みやストレスが多くても母乳のメラトニンが減ってしまう?
母乳のメラトニンの減少防止のために、ママが注意しなければならないことは、まだあります。それは「できるだけストレスを抱えない!」ことです。
実は、メラトニンは、セロトニンという脳内物質から合成されます。「セロトニンの量=メラトニンの量」でセロトニンがメラトニンに変身するとイメージしてください。
しかしセロトニンは、ストレスの中和作用もありますので、昼間にストレスの多い生活をしていると、セロトニンがどんどん消費され、その分メラトニンもどんどん減少してし、メラトニン不足になってしまいます。
ママのメラトニン不足は、母乳のメラトニン不足だけでなく、母乳にとられることで、ママの一層の睡眠不足を引き起こします。
さらに、生後3ヶ月を過ぎると、赤ちゃんも要求泣き以外に、思い通りにならないイライラ泣きを始めます。母乳のメラトニンが減少すると、赤ちゃんの睡眠時間も減少しますので、眠りも浅くなって、夜のイライラ泣きによる、激しい夜泣きを引き起こすことにもなりかねないのです。
(イライラ泣きの夜泣きについては記事「【夜泣き】ママの頑張りすぎが原因を作っていた!? 赤ちゃんの“マイブーム”心理と改善策」を参照)
ママの母乳のメラトニンのためにも、セロトニンの減少を防ぐのが急務ですが、思うようにいかないのが育児です。ママの“ストレスからの解放”は大きな課題です。
母乳のメラトニンを増やしたいならセロトニンを増やそう!
セロトニンの原料であるトリプトファンという栄養素は、体内で作ることができない必須アミノ酸ですから、実は赤ちゃんの睡眠のためにもママの食事が重要になってきます。
セロトニンの原料“トリプトファン”は、卵・乳製品・大豆製品・魚介類・海藻類・肉類に含まれる栄養素であり、トリプトファンは炭水化物と一緒に摂取すると吸収効率が良くなることが分かっています。
また、セロトニンを合成には、ビタミンB6も必須ですから、B6を含むニンニク・黒砂糖・ゴマ・シーズ(ひまわりの種等)を使った調理の献立を考えましょう。
では、セロトニンをたくさん生成してくれそうなメニューといえば?
・ご飯にお味噌汁、納豆に卵焼き、ごま豆腐やヒジキの佃煮や焼き魚
なんだか旅館の朝の和定食が思い浮かびませんか?
旅館の朝食は、食材をたくさん使った栄養バランス豊富なものが多いですよね。また、和食は洋食よりもたくさんの調味料を使うので、ビタミンB6を含む食材を使いやすいのです。
また、必須アミノ酸は、単体で摂取するよりも、全9種類の必須アミノ酸をバランス良く摂取した方が栄養効果は高くなります。ということは、赤ちゃんのためには、妊娠中のように栄養バランスの良い1日30品目の食事が理想なのです。
これはあくまで理想です。ご飯にお味噌汁の和の朝食を食べるだけでもかなり睡眠に効果的です。とにかくできることから始めましょう。
ママの母乳のメラトニン増加のためにも、パパの協力が大きな助けとなる?
育児の中でも、ママのストレスの大半は、赤ちゃんの夜泣きです。
ママの母乳のメラトニン増加が、そう簡単に赤ちゃんの夜泣き改善に直結すると言い難いかもしれませんが、少なくともママの母乳のメラトニンの量が十分なら、赤ちゃんの睡眠に好影響をあたえますので、夜泣き改善に近づく可能性は出てきます。
環境が許すなら、パパにもっと協力をお願いしてみてはいかがでしょう?
パパにも、ママの母乳のメラトニンと赤ちゃんの睡眠の関係を理解してもらって、ママの精神状態にもっと関心を持ってもらえれば、育児ストレスから解放されて、ママの母乳のメラトニンは、一気に増加するかもしれません。
引用元:
夜型ママは要注意!? 「母乳の質」が赤ちゃんの眠りを左右する理由&改善法(日刊アメーバニュース)