6歳未満の幼児の着用が義務づけられているチャイルドシートの使用率を高めようと、県警は31日、弘前市の弘前市民会館で「チャイルドシート指導員養成研修会」を開いた。同市や近隣で働く保育士や自動車学校の社員ら37人が参加し、チャイルドシートの必要性や正しい取り付け方などを学んだ。

 警察庁と日本自動車連盟(JAF)が5〜6月に行った全国調査によると、県内の使用率は59・5%で、全国平均の62・7%を3・2ポイント下回った。全国平均を下回るのは9年連続。現在の調査方法になった2002年以降、全国平均を上回ったのは04〜06年の3年間しかない。

 藤崎町で保育士をしている高木恵美さん(43)は、「きちんとシートに固定しないと、死亡事故につながることがよく分かった。送り迎えなどで、チャイルドシートに乗せていない保護者の方がいたら、遠慮せずに危険性を伝えたい」と話した。県警交通企画課の工藤彰交通行政官は「チャイルドシートをしていれば防げた死亡事故もある。正しい知識を持った人が増えて全体の普及につながれば」と語った。


引用元:
青森)チャイルドシート使って 県警、指導員の養成講座(朝日新聞)