経口避妊薬(ピル)は子宮体がんを減らし、その効果は長期にわたって続くようだ。

14万人超のデータを解析

 子宮体がんに関する疫学調査の共同研究チームが、2つの関連性についてランセット・オンコロジー誌オンライン版で2015年8月4日に報告した。

 経口避妊薬は子宮体がんの発症率を減らすとされたが、その効果が使用中止後もどれぐらい続くかなど不明もあったようだ。

 このたび研究グループは36件の研究調査から14万人を超える女性のデータを分析して、経口避妊薬の子宮体がんへの影響を調べている。

 対象となったのは、子宮体がんと診断された女性27万276人、子宮体がんではない女性11万5743人の情報。

使用経験の有無と使用歴の長さが影響

 使用が5年延びるごとに危険度が76%に下がるという関連を確認できた。

 使用中止から30年を超えてもリスク減少が持続しており、子宮体がんの長期的予防効果もあると分かった。

 具体的に見ると、子宮体がんのある女性の年齢は63歳を中心に分布していた。

 経口避妊薬の使用経験があった人は、子宮体がんの女性で35%、子宮体がんではない女性で39%とがんのない人で多かった。使用歴についても子宮体がんの女性で使っていた人では3.0年を中心に分布していたのに対して、子宮体がんのない人では4.4年を中心に分布。子宮体がんではない女性の方が使用期間は長かった。

 研究グループによると、先進国では過去50年以上の間に、経口避妊薬の使用によって約40万人で75歳未満の子宮体がん発症を未然に防いだと見る。

 経口避妊薬のようなホルモンの使用は日本では海外ほど一般的ではない。一方で新しい医療情報によってハードルも下がってくるのかもしれない。


引用元:
「経口避妊薬(ピル)」子宮体がんを防ぐ、効果は30年間にわたって続く(Medエッジ)